小次郎講師のRSI(相対力指数)解説その1、「RSIの計算式は超簡単!」

5、RSI分析誕生秘話

□ではRSIの計算式を説明する前にRSI分析の誕生秘話を話す。閑話休題。

■た、誕生秘話!?秘話があるんですね?

□昔々(←といってもそんなに昔ではないが・・・)、アナリストの中に買い方と売り方の勢いを数値で表したいと考えた人間がいた。

■いるでしょうね。そういう人。

□で、こういうことを考えた。過去一定期間、たとば20日なら20日としよう。その中で上がった日が何日あって、下がった日が何日あるか、これを調べればある程度勢いがわかるのではと。

■なるほどなるほど。

□たとえば、前日比で上昇した日が12日、前日比で下落した日が8日。すると20日の中で上昇した日の割合は12÷20で60%。下降した日の割合は8÷20で40%。つまり買い方の方が勢いが強いとわかる。このような考え方で出来たテクニカル指標が実は「サイコロジカルライン」。

【サイコロジカルラインの計算式】
サイコロジカルライン=N日間の中で上昇した日数÷N
※Nは12をよく使う。

■聞いたことあります。サイコロジカルラインってそういうやつだったんですね。私はてっきりサイコロ振って予想するやつかと。

□そんなテクニカル指標はない!
ところで、一定期間の中で何日上昇した日があるかで、買い方の勢いを見るのはちょっと難点がある。

■ま、ちょっとシンプルすぎますね。

□そう。たとえば、20日のうち12日間上昇したとしても10円ずつの上昇だったとする。8日間しか下落していなくても100円ずつの下落だったとする。10円×12日=120円。これが上昇分。100円×8日=800円。これが下落分。圧倒的に下げの方が勢いがあるよな。

■なるほど、このケースでは売りの方がほんとは勢いがあるのに、サイコロジカルラインでは買い優勢と出てくるんですね。

□そういうこと。それを調整するために、20日の間に何日上がったか下がったかではなくて、20日の間にいくら上がったか下がったかを調べたらいいんじゃないか、そっちの方がより正しく勢力がわかるんじゃないのかと考えた人がいた。

■正しい考え方です。

□それがワイルダー、その考え方で出来たのが、このRSI。

■げげ。そうだったんですか?

6、RSI計算式の真実!

□たとえば先ほどの例、20日の間に10円ずつ12日上がって、100円ずつ8日下がったというケース。上げ幅は120円、下げ幅は800円、とすると全体の値動き120円+800円=920円の中で、上がったパーセントは120円÷920円で出てくる。つまり13%(0.13)、これがこのときのRSI。

■か、簡単すぎます。

□もうすこし複雑な例で示してみよう。

★表

□RSIの標準的なパラメーターは14日なので、14日間の値動きを示してみた。わかりやすく、上昇した日は上昇分を上の段に、下落した日は下落分を下の段に書いた。上記の値動きがあった場合、14日間で上がった金額は合計150円、下がった金額は100円。ここまでいいね。

■OKです。

□その14日間の値動きの中で上がった割合はというと、
150円÷(150円+100円)=0.6
つまり60%が上げの割合となる。そしてこれがRSIの60%を意味する。RSIでは50%を超えれば買い方優勢とわかる。

■簡単すぎます。

□この超簡単な考え方と、一見わかりづらい下記の計算式とが実はおんなじものということを次回解説する。

・RS=(n日間の終値の上昇幅の平均)÷(n日間の終値の下落幅の平均)
※終値の上昇幅・下降幅とは前日比のこと。
・RSI=100 - (100 ÷ (RS+1))
※nはワイルダーは14を推奨。
※本日が前日比マイナスだった場合は上昇幅は0として計算、前日比プラスだった場合は下降幅は0として計算する。

■この式からさきほどの考え方は想像も出来ませんね。まさにテクニカルマジック!

□是非、皆さんも、上記の考え方を元に作られた簡単な指標と、この計算式が本当に同じものなのかを研究してもらいたい。そして、一見難しそうなふりをしているいろいろなテクニカル指標も、ちょっと調べてみたら、実は根本はとても簡単な考え方でできあがっているということを理解してほしい。それが私の願い。

■「昨日RSIが何%だった」って言っている人はたくさんいますが、その何%がどういう意味かを理解している人は少なかったりしますよね。

□それが残念。実は難しくないのでね。そういったことを自分で研究してみるという姿勢がテクニカル分析を極めるためにはとても重要なのだ。

■でしょうね。

□簡単に「このシグナルで買い、あのシグナルで売り」などという説明が世間には多いが、そんな説明より、
計算式の意味を理解する方がはるかにRSIが使えるようになる。テクニカル指標を本当に使いこなすための秘訣はここにある!

■ぱちぱちぱち。さすがコラムアワード大賞!あんたが大将!

□ふ、古い!・・・ではまた次回!

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