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OPECプラスに対する期待は禁物

 10日に予定されていたOPECプラスは、OPEC議長国であるアルジェリアのエネルギー相の要請で、4日に前倒しで開催される見通しもあったが、結果的に6日もしくは7日に開催されるとなっている。

 OPECプラスでは5月、6日の協調減産幅を日量970万バレルとしているが、7月からは日量770万バレルに減産幅が縮小される予定だったが、現在の減産幅を7月以降も延長するとの期待も膨らんでいた。

 サウジとロシアの事前交渉において、7月の減産延長で合意したものの、当初の8月は除外されている。また、4日の開催も見送られたように、OPECプラス内での調整がうまくいっていないのも確かである。

 ロイター通信が集計した5月のOPEC産油量において、すべてのOPEC加盟国が減産幅を遵守していない状況が示された。サウジの遵守率は96%、UAEは93%と高いが、サウジに次ぐ産油国であるイラクはたった38%しかない。イラクの減産目標は日量359.2万バレルだが、5月の産油量は日量425万バレル。イラン、リビア、ベネズエラを除いたOPEC加盟国が減産遵守の義務を負っているが、その遵守率は74%に過ぎない。減産目標は日量2059.9万バレルだが、5月の産油量は日量2220万バレルで、160.1万バレルもオーバーしている。ちなみに、ロシアの遵守率は96%。

 多くの産油国が遵守を守っていない現状もあり、減産延長しても、当初予定した日量770万バレル程度の減産にとどまる可能性も現状では高く、何等かの方法で減産遵守を履行する方法を検討しているための、OPECプラスの開催見送りとみられている。

 ただし、減産遵守に対する誓約を行うことで協議は進んでいるようだが、法的罰則はないだけに、どこまで遵守されるかどうかは不透明である。
 
WTI原油期近7月限日足と100日移動平均線
 

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