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21年ぶりの安値圏まで下落するCRB商品指数

 このように商品マーケットは瓦解したといっても過言ではないほど、急激な下げに見舞われている。その流れに先鞭をつけているのが株価の下落である。広く報道されているとおり、世界株安が加速。16日のNYダウは前週末比2997ドル安の2万0188ドルと急落、12日に記録していた過去最大の下げ幅、2352ドルを塗り替えた。

 この結果、NYダウの下落率は年初来高値である2万9868ドルを起点として32%に及んだ。またS&Pの下落率も30%に達した。後者の下落率は前述のCRB商品指数とほぼ同水準である。米連邦準備理事会(FRB)は15日に急遽FF金利を1%利下げし0.00~0.15%としてゼロ金利にしたが、新型コロナウイルスの流行拡大で投資家の不安が鎮まらず、それが株安に直結している。

 FRBが緊急利下げに踏み切ったにもかかわらず株安が止まらないのは、欧米で新型コロナの感染者が急増しているだけでなく、北米でも感染増が懸念されているためだ。この結果、米欧で移動制限が広がりカナダも外国人の入国禁止措置を設けると決めたことで、個人消費や供給網など世界経済への打撃は大きく、国民の不安が高まっている。この状況を如実に示しているのが投資家の恐怖心を映すVIX指数。週明けは83台に上昇し、リーマン・ショック時に付けた08年の記録を上回った。新型コロナウイルスがパンデミックとなって世界を恐怖に包んでいるように、金融市場もまさにパンデミックの状態であり、先行きへの不安が総悲観、全面売りにつながっている。

 商品マーケットの総売りが止むには、株安に止まる時期と重なるものと考えられるが、それは、新型コロナウイルス封じ込めの兆しが出てからとなるに違いない。
 

 

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