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21年ぶりの安値圏まで下落するCRB商品指数

 商品相場の急速な下落に歯止めがかからない。原油も天然ガスも、また銅もアルミも亜鉛も鉄も下げ、さらにプラチナも銀も大豆も天然ゴムも値下がりに拍車がかけられている。それだけでなく、ここにきて金の下げも急となってきた。商品相場はもれなく凋落する状況である。

 コモディティ全体の値動きを示すCRB商品指数は3月16日の時点で132.33ポイントまで下落したが、これは今年1月3日の直近高値187.86ポイントから29%安。これによりリーマン・ショック直後の200.16ポイント、さらに2016年1月の154.84ポイントを下回り、1999年5月以来21年ぶりの安値をつけた。

 今年に入ってからの年初来高値からの下落率を個別銘柄別でみると、最も下げが急なのが原油。1月につけた年初来高値からわずか10週で58%の下落率となり、半値以下となった。新型コロナウイルスの感染が拡大するにつれ、航空機向けのジェット燃料需要が大きく減退していることや工業用需要の大幅縮小によって需給バランスが崩れた。そこに3月第1週に会合が持たれたOPECプラスにおいて、ロシアが減産に反対したことで協議が決裂、需給を正常化させることに失敗した。それだけでなく減産を主導していたサウジアラビアが増産すると言及したことも大きい。

 プラチナの下げ幅も大きい。年初からの下げ幅は46%と原油に次いで大きい。高値からほぼ半値近くまで下落した。「需給の規模が金と比べて約20分の1と小さく、それだけ希少性の高いプラチナ価格が金より大きく下ザヤとなっているのはあまりに売られ過ぎである。1000ドル以下から大きく下げることはない」と考えられていたプラチナが、500ドルが視野に入る水準まで下げるとは想定外である。世界第2位のプラチナ生産を誇るアングロ・アメリカン・プラチナムが白金精錬所を停止したことも一時は好感されたが、買い材料となったのは一瞬であった。

 新型コロナウイルスが広がることで世界の景気が急激に悪化する影響を受けたのは、非鉄地金も同様である。ロンドン金属取引所(LME)の銅3カ月物は16日に一時5220ドルまで下落。年初来高値からは17%の下落率に及んだ。またNY市場の銅相場も16日に233.5ドルまで下げた。1月の年初来高値288.6ドルからは19%の下落率を記録。非鉄のカテゴリーでは、銅だけでなくアルミや鉛、ニッケル、亜鉛なども同様に大きく下げる状況を強いられている。
 

 

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