^
ページTOPへ

商品全面安が示す新型ウイルスの影響力のすごさ 

 新型コロナウイルスの影響を受けているのはエネルギーの分野だけでなくベースメタルなど産業素材の市況に対しても下落要因となっている。特に最近の下げが急であるのが銅。国際指標のロンドン金属取引所(LME)の銅3カ月物は、3日に5520ドル台まで下げ、1月中旬の高値から12%下落した。昨年6月の高値7332ドルからは25%下げている。

 一方、国際天然ゴム相場も大幅続落となっており、上海ゴムは1月末の時点で12000元まで下げ、春節明けの4日は一段と大きく下げて一時10280元まで後退。昨年8月の安値とほぼ面合わせとなった。まだ下げが一巡したとは考えにくく今後一段と大幅に下落するリスクが高い。シンガポールTSRは3日に127セントまで安値を追い、さらに4日は上海安に引きずられて一時122セント台まで下値を追った。昨年10月の安値124セントを下回り、2018年11月以来の安値に沈んだ。

 この銅と天然ゴムの急落は、逆にそれだけ新型コロナウイルスの影響が甚大であることを物語っている。銅と天然ゴムは、世界消費における中国の占有率が極めて大きく、その中国の景気がこれから減速して消費も大きく落ち込むことをマーケットは織り込んでいる。銅市場の場合、世界全体で中国が占める消費シェアは約50%、天然ゴムは約40%である。

 天然ゴム市場において昨年からペスタロチオプシス属菌と呼ばれる「真菌病」がインドネシアで拡大し、それがマレーシアやタイにも拡大、生産が落ち込んで需給が逼迫するのではないかとの観測が一時広がっていたが、今年に入ってからの新型コロナウイルスは、それ以上に影響力が強いことを示唆している。
 

1 2

ヤフーブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク ツィートする シェアする  ライブドアブックマーク ディスカス

キーワード

 

最新記事

 
 
 

関連記事