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商品全面安が示す新型ウイルスの影響力のすごさ 

 週明け3日のNY原油の中心限月が50ドルの節目を割り込み、一時49.8ドルまで下落して1年1カ月ぶりの安値をつけた。1月8日の高値65.65ドルからは24%の大幅下落となり、翌日の4日も小幅に続落した。年明けは早々に米国がイランに対して軍事的な行動を起こしたことから、原油マーケットには強い地政学的リスクが広がって大きく値を上げる展開となっていたものの、その状況も束の間、一転して軟化した。

 原油安の背景には、新型コロナウイルス感染拡大による影響で中国の石油需要が大きく減っていることがある。中国の石油業界関係者によると、新型ウイルスが発生してから中国の石油消費は全体の20%に相当する日量300万バレルほど減っていると伝えたが、中国の石油消費の落ち込みは2009年の世界金融危機以降で最大だとの指摘もある。

 原油以上に値下がりが激しいのが米国のヒーティングオイル(暖房油)。3日に一時1.57ドルまで下落し、1月はじめの直近高値2.12ドルから26%下げて2017年7月以来の安値をつけた。指標の原油相場が急落していることが原因だが、米国の今年の気候が暖冬で石油需要が縮小していることも一因である。

 天然ガスは石油相場以上に下げが急であり、1月末以降、2月に入ってからも1.81ドル付近で推移。昨年11月の直近高値2.9ドルからは1ドル超の下落である。2018年11月の高値4.9ドルを起点とした場合は、3ドルを超える下落であり、3分の1近くまで値を消す状況を強いられている。

 原油相場は、あまりにも下げ過ぎていることから、価格下落に歯止めをかけるため、サウジアラビアが大幅な減産をするのではないかとの見方が広がっている。それだけではなく、サウジを含むOPECとロシアを中心とした非OPECは対応策を考えるために2月中旬までに会合を持つのではないかとの情報も伝えられている。
 

 

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