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新型ウイルスの破壊的なマイナス影響を受ける商品市場

 LME銅よりも大きく下げているのが米国市場のエネルギー市場で、中でもNYヒーティングオイル(暖房用燃料)とNYガソリンの下げは鋭角である。ヒーテイングオイルは27日に一時1.65ドルまで下げ、8日の直近高値2.12ドルから22%も下落、約1年ぶりの安値をつけた。NYガソンリンも同じ日に一時1.43ドルまで下げて年初の高値1.80ドルから2割下落した。今年の米国が暖冬で燃料油の消費量が少なくなって需給が緩んでいたところに、今回のウイルス拡大により消費が一段と少なくなるとの見方が広がったことが背景にある。

 製品油の元である原油価格も大きく下落しており、NY原油は27日に52ドル台まで下げた。8日に65ドル台まで上昇していたが、堰を切ったように値崩れする状況である。この流れが当面も続くようであれば、昨年8月の安値50.52ドルを割り込むだけでなく、50ドルの節目を下回って40ドル台まで下落しかねない。

 RBCキャピタルマーケッツ(カナダ銀行)は、最新のリサーチノートで「われわれがリアルタイムで確認している中国の航空便の運航状況をみると、ジェット燃料の需要はすでに悪影響を受けている」と指摘。すでに十分な供給がある原油消費は、中国のコロナウイルスによって損なわれるとの恐れが背景にある。

 一方、ゴールドマンサックスは、「SARSを原因としたケースから推量して、今回のコロナウウイルスによる原油需要の損失を換算した場合、2020年における世界原油市場に与える潜在的な否定的衝撃(消費の減少)は、1日平均26万バレルが見込まれる。それに応じて原油価格も下落する可能性がある」との見解を明らかにした。専門家によれば、航空燃料の需要低下だけで1日17万バレルの需要の損失が見込まれるとの試算が明らかにされている。
 

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