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新型ウイルスの破壊的なマイナス影響を受ける商品市場

 株価が大きく下落している。3万ドルの目前まで上昇していたNYダウは27日の下落で2万9000ドルを割り込み、その流れに従う形で東証の日経平均株価も急落した。上海総合株価においては14日の直近高値3127ドルから、春節に入る直前の23日に大きく値を崩し3000ドルを割り込む展開である。春節が明ける2月初めには一段と激しく下落する展開を強いられる公算が極めて大きい。

 世界同時株安を引き起こしている原因は、中国の武漢で発生した新型ウイルス(コロナウイルス)によるものだ。発生当初、正確な情報が錯綜していたこと、また世界保健機構(WHO)が事態を軽く見て、緊急事態にはあたらないとしたことなどから影響は軽いと考えられていたが、徐々に武漢を中心とした中国の状況が明るみになるにつれ、最も深刻なパンデミックとなり得る状況であることが分かってきた。

 中国と米国の貿易戦争が収束しつつある状況であっただけに、コロナウイルスによって中国経済が再び深刻な状況に陥る危険性が高まっているため、それに伴い、世界経済が急速に冷え込んでしまうのではないかとの考え方が、株安の根底にある。

 影響が出ているのは株価だけではない。世界のコモディティ市場も深刻である。中国の経済力が落ちれば、当然中国のコモディティ消費も縮小することが避けられないからだ。食品、産業素材、エネルギー、あらゆる分野で需給バランスが崩れて価格の下落が急となる懸念が強まっている。

 実際、素材マーケットの指標である銅の下げが鋭角である。ロンドン金属市場(LME)の銅3カ月物は、週明け27日時点で一時5742ドルまで下落したが、これは17日の高値6305ドルから500ドル以上の下げ幅であり、下落率は9%に達した。銅の需要は全体の半分超を中国市場が占有している。
 

 

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