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期近限月と期先は事情が異なる!?

 東京ゴムRSS3号先限は1月6日に203円50銭まで切り返し、昨年12月13日の204円70銭に接近した。

 一つには、米国とイランの険悪化を背景に金や原油価格が急騰し、それを好感したフシがある。また、海外筋の買い気が強く、それが期先限月をより確りさせているといえまいか。

 問題は今後の展開をどう読むかだが、あらためて、取引限月の1月限から6月限の価格を見ると、1月限、2月限、3月限は4月限に比べると、かなり安いことが判る。1月限と2月限はさほどではないが、2月限と3月限を比べると10円弱の値ザヤがあり、3月限と4月限を比べても7円がらみの値ザヤがある。

 なぜ、1月限から3月限までの3限月が4月限以降に比べて割安なのか。

 それは、1年間の供用期限切れ現物がまとまって残っているからで、それが、1月限から納会で品渡しされる恐れがあるからだ。その数量についてはあえて述べないが、1~3月限のあいだに処理すべき現物が多いことは間違いない。

 注目したいのは、1月限納会でまとまった期限切れ接近玉が品渡しされて、果たして、納会値がどうなるか。そうした現物が渡されても平穏納会であれば、『実需筋は割安の現物を受けたがっている』ということになる。逆に、安納会すれば期限切れ接近の現物は受け手難と受け取られ、期近からあらためて売られるキッカケになる恐れもある。

 従って、今後の納会には十分な注意が必要と思われる。要するに、納会の結果によって市場の人気が大きく左右されることを頭に入れておきたい。

 一方、期先限月となると、全く事情が違う。もちろん、期近が下げれば期先もそれに足を引っ張られる恐れはあるが、期先は海外市場の影響を受けやすい。上海ゴムの中心限月である5月限は依然として1万3,000元台を維持、米中貿易協議の第1段階合意署名(今週15日米ワシントン)が予定され、これがプラス材料となる可能性がある。

 また、シンガポールRSS3号期近も165~170セント近辺で底固い。1月はタイを中心に増産期にあって天然ゴムの生産量は増えるが、それでも地合は強い。というのも、2月から4月に向けてはタイ、マレーシア、ベトナムなど天然ゴム産地は乾期を迎えて天然ゴムの減産期に突入、世界的に消費量が生産量を上回る、いわゆる、供給不足が続く季節が待ち構えているからだ。

 例年、春に向けてゴム相場が高いのは、そうした背景がある。つまり、東京市場は期近限月に供用期限切れ現物処理の重石があるものの、それにつられて、4~6月限が安値をつければ絶好の買い場になると見るが、果たしてどうなるか。

 まだ、売りチャンスと判断するのは早過ぎで新規売りの機熟さずと思われる。
 
20200110上海ゴム週間足
 

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