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中東危機で上昇強める石油市況のこれから

 年明け早々に飛び込んできたニュースはあまりにショッキングだった。トランプ大統領の指示のもと、米国防総省が空爆でイラン革命防衛隊の司令官を殺害したことを明らかにした。この報を受けて多くの産油国が集中する中東原油の供給不安が広がり、世界の原油市況は高騰している。

 北海ブレンドは今年に入ってから続伸し、6日に3月限が一時70ドルの心理的節目を突破して4カ月ぶりの高値をつけた。国際指標であるNY原油も大きく上昇して6日に64.72ドルまで上昇、昨年9月の高値を抜いて昨年4月以来9カ月ぶりの高値圏に達した。昨年8月の安値50.52ドルを起点として、最大14ドル超の上げ幅に及んだ。東京商品取引所の原油先物相場も大発会の6日に急伸して先限は一時4万4000円台に達し、7カ月ぶりの高値をつけた。上昇の起点である昨年10月の安値3万4200万からの上げ幅は1万円近くに及んでいる。

 参考までに、6日のNY金も中東地域に広がる地政学的リスクを材料にして有事の金買いの動きが強まり、9日続伸となって中心限月は1590ドルまで急騰した。原油を凌駕するほどの鋭角な上昇となっており、昨年の高値を大きく上回って2013年以来7年ぶりの高値をつけた。

 中東情勢への警戒感から、以上のとおり原油や金などの主力銘柄が全面高となっていることから、商品全体の値動きを示すCRB商品指数は187ポイント台まで上げ、9カ月ぶりの高値圏に達している。

 一方、2020年最初の取引となった2日の米株式市場は全面高となり、NYダウ平均株価は300ドル以上値上がりして史上最高値を更新。ところが、翌3日は下落に転じ、ダウは前日終値から200ドル超下げて2万8634ドルで取引を終えた。米軍によるイラク攻撃によって中東情勢が悪化するとの警戒感が株式市場に悲観的な見方を誘ったことが背景にある。
 

 

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