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ゴムは例年通りの春高相場を予想

 東京ゴムRSS3号先限は12月13日に204円70銭まで上昇、久しぶりの200円大台乗せを演じた。上海ゴム市場でのファンド買いに追随した格好だ。2019年の高値は3月4日の209円50銭、次いで6月7日の207円90銭で、今回はそれ以来の高値であり、特筆すべきといえよう。

 ①インドネシア、マレーシア、タイでゴム樹に真菌病が発生したことによる減産懸念、②それに伴う天然ゴムの需給改善期待、更には、③米中貿易協議が“第一段階”の合意に達して、世界最大の天然ゴム消費国である中国の景気後退懸念が薄れたこと、④原油価格の強調…などを背景に上海市場で安値の天然ゴムをファンドが買い上げ、天然ゴム生産国も先高期待から売り渋ったことが、東京、上海、シンガポールのゴム価格を押し上げたといえそうだ。

 さて、こうしたなかで、2020年春に向けて、東京ゴムRSS3号相場がどのような展開を見せるのか…。市場背景は現在も変化無いままであり、恐らく、新春も高値を維持する可能性が高い。

 1月は世界最大の天然ゴム生産国であるタイで、年間最大の生産期を迎えることから供給面に不安はない。しかし、2月以降、春に向けては乾期となり、天然ゴムは減産期へ移行、消費量が生産量を上回る時期になる。

 2006年から2019年まで14年間の東京ゴムRSS3号先限を振り返ると、春高相場を演じたのは2009年、2014年、2018年を除いた年で、具体的に、2006年は6月13日に324円50銭、2007年は4月17日に299円50銭、2008年は6月30日に356円90銭、2010年は4月16日に338円50銭、2011年は2月18日に535円70銭、2012年は2月27日に344円40銭、2013年は2月6日に337円80銭、2015年は6月2日に247円90銭、2016年は4月27日に205円10銭、2017年は1月31日に366円70銭、2019年は3月4日に209円50銭まで上昇。2月、4月、6月に高値を記録したのがそれぞれ3回、そして、1月と3月に高値を記録したのがそれぞれ1回で、合わせて11回、その年の前半に高値を出していることが判る。

 このように春に向けて高値を出す傾向にあるのは、前述したように、タイが春に減産期を迎え、需給が改善する時期に当たっている点に注目すべきだろう。

 2020年前半の東京ゴムRSS3号先限の変動帯を敢えて予想するなら、安値は185円で、多少、行き過ぎがあっても180円、高値は少なくとも215円から220円と見る。変動幅は40円前後、場合によっては50円に拡大することも予想され、180円を安値とするならば、230円も無しとしない。もちろん、230円相場は突発材料、支援材料が飛び出した時だろうが…。
 
20191227上海ゴム月間足
 

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