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ゴム相場急伸の原因に他商品高がかかわっている

 最近の商品市場の値動きの中で話題となっているのがパラジウムの急騰である。東京パラジウム相場は今月中旬には6600円台に達し、年初の4000円を起点として約2600円、6割の上昇となっている。リーマンショック直後の2008年に500円の安値をつけていたことからすると、それより13倍もの値段がついている。しかも世界最大のニッケル鉱山であるノリリスクニッケルが最近、2020年は今年以上に需給格差が広がりパラジウムの供給不足は一段と深刻になるだろうとのレポートを公にしたことで、急騰の流れはまだ止まりそうにない状況である。

 こうした中、パラジウムほどではないが、安値を出尽くして上昇を強めている銘柄がある。その中の一つがゴム。東京ゴムRSS先限は2019年に入ってから基本的に上昇歩調となり、3月と6月の二度、200円の大台を突破する高値をつけた。しかし6月以降の年後半はテクニカル要因(ダブルトップ形成)と、需給の緩和から続落し、10月には150円台半ばまで大きく下げる展開となっていた。

 ところが、その10月の安値154.3円を起点として鋭角な上昇トレンドへと陽転し、12月13日には204.7円まで上昇して200円の節目を超えた。このまま上昇してダブルトップの抵抗を上抜き、一段と本格的なアップトレンドとなる期待がかかる。

 ゴム相場が上昇を顕著にしているのは、下げ過ぎの反動による自律的な反発によるもの。また今年前半にタイ、インドネシア、マレーシアの生産大手が仕掛けた輸出削減策に原因を置いた製品在庫の放出が、ここにきて一段落したことも需給緩和に歯止めをかけたものと考えられる。

 しかしゴム自身の要因以上に大きく影響を与えているのが他の農産物価格の高騰である。特に、東南アジアで天然ゴムと並ぶ主要産品であるパームオイルの値上がりが連想買いにつながっている。生産地域が同じエリアであるため、昔からゴムとパームオイルの値段は連動しやすい傾向にあった。実際、ゴムが急落してパームオイルの値段が上昇して両者の差が拡大すると、栽培物をゴムからパームオイルを切り替える農家が増える傾向となる。
 

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