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ゴムが驚きの上昇相場、天井はいつ到来するか

 東京ゴムRSS3号先限(2020年5月限)は先週6日に199円70銭まで上昇、200円大台にあと30銭に迫った。まさか、ここまで急騰するとは思っていなかったが、この勢いでいくと今年6月7日の高値207円90銭も無しとしない。

 というのも、先限で200円大台を目前にした結果、弱気筋は踏まされただけではなく、期近の売り玉を保有する一方で、期先に買い玉を仕込み、この苦難をなんとか乗り越えようとしている。こうなると、当面は勢いに乗った強気筋ペースの相場が続くと見るしかなく、強気勢がどこまで買い上げるか見守るしかあるまい。

 それにしても、先週の上海ゴム上昇は驚きである。6日には中心限月(2020年5月限)がトン当たり1万3,300元に達し、昨年3月5日の1万3,185元を一気に突破し、同年1月15日の1万4,500元を目指す勢いにある。

 中国の新車販売低調、米中貿易協議が不透明ななかでの急騰は理解しにくいが、要はパーム油相場で儲けた投機筋がゴムを買い上げ、それにファンド買いが火をつけたということだろう。

 材料といえば、ジャカルタで開催されたばかりの第33回国際3ヵ国ゴム協議会(タイ、インドネシア、マレーシア)で、①ペスタロティオプシス(真菌病)の発生、②不安定な気象条件、③低価格の長期化によるタッピング作業の減少などから今年の天然ゴム生産量が80万トン減産になると伝えたことが刺激になったのか。ペスタロティオプシス病はインドネシアで18万ヘクタール、タイ5万2000ヘクタール、マレーシアで5000ヘクタールに広がり、最悪の場合はその被害によって天然ゴム生産量が70~90%減、中程度の影響を受ける地域でも30~50生産が減少との報告もある。

 また、タイ政府が今後、20年かけてゴム農園を21%削減する計画と伝えたことも、上海市場のファンド買いを誘ったとの声もあるが…。

 いずれにしても、シンガポールゴムRSS3月期近は10月4日の安値137セントから12月5日には164.70セントと28セント弱、国内換算で30円ほど上昇。東京ゴム先限は10月3日の154円30銭から12月6日の199円70銭まで45円強上昇。

 上海ゴムの中心限月も10月8日の1万1,330元から12月6日の1万3,300元まで1,970元、国内換算キロ当たり30円強上昇するなど、3ヵ国が足並みを揃えて大きく上昇している。

 これを映して、タイRSS3号の日本向けオファーも上昇しており、先高人気で売り控えの一方、買い気を強める流れになっている。

 正直いって、この相場はいつ急落してもおかしくないが、昔から、『押目待ちに押目なし』との相場格言もあり、目先的にはウカツに値頃で売るのは警戒を要する。当限と先限の順ザヤ幅が23円前後に拡大、いずれは、この高値が品を呼んで値崩れすること必至だが、もう少し、様子を見て買うだけ買わせてから、ジックリと売り上がる、そのチャンスを待つべきだろう。かなり、良いところまで買っているが、あわてて売る必要ないと見るが、果たしてどうなるか。買っても買っても上がらなくなったところが売り場か…。
 

 

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