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目先は強調続くが戻り売り不変の相場

 東京ゴムRSS3号の出来高減少が目立っている。10月に入って、1日が6,177枚、2日5,090枚、3日6,031枚までは良かったが、その後は1,000枚台から4,000枚台に減少している。

 このように出来高が減少しているのは米中貿易閣僚会議(10~11日)の部分合意を好感、円安も手伝って東京ゴムは買われているものの、一方で東京商品取引所のゴム指定倉庫在庫が1万2,718トン(10月10日現在)と引き続き高水準。しかも、中国の大手ゴム業者のデフォルト、タイ輸出業者もその余波を受けているとあって、その不鮮明さが出来高減少につながっているといえる。

 一方で、相場が予想以上に底固い展開になっているのは、『中国の大手ゴム業者のデフォルトをキッカケに、東京ゴムRSS3号は期近から値を崩すと読んだ弱気筋が安値で売り込んだ形跡がある。ところが、予想外に相場が底固く、しかも、期先が上昇に転じている。恐らく、この相場を不気味に感じているのは強気筋より弱気筋ではないか』(市場関係者)との声もある。

 要するに、この相場を予想外に強くしているのは出来高が少ないなかで弱気筋の売り玉手仕舞が散見され、相場をより強くしているとの見方も出来そうだ。

 そうしたなかで、今後の相場をどう見るかだが、目先的にはタイ産地の現物高、日本向けオファー堅調、円安地合などがプラスに働き、小口の新規買いと弱気筋の買戻しなどから、引き続き、地合を強めそうだ。

 ただ、これをキッカケに押目買いの基調転換につながると見るのは早計だ。というのも、前述した通り、東京商品取引所のゴム指定倉庫在庫は10月10日現在で1万2,700トンからあり、まったく、需給改善の兆しがない。つまり、タイ筋が大量に手持ちしている現物の売却が余り進んでいないことを現している。

 12月に向けて、これら手持ち分が供用期限切れを迎えることも間違いなく、どこかの時点でバーゲンセールに走る恐れがある。こうした不安を背景にしながら、相場が本格反転すると考えにくい。

 中国自動車工業協会発表による9月の新車販売台数は227万台にとどまり、1~9月の販売累計は1,837万台と、前年同期比10.3%減と伝えられている。世界最大の新車販売、世界最大の天然ゴム消費国(2018年は約550万トンの天然ゴムを消費して世界全体の約40%を占める)の景気後退による新車販売の不振を念頭に置くと、ゴム相場を強気するのはリスクが大き過ぎるといえまいか。
 

 

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