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大底打ち出直り相場には時間必要

 東京ゴムRSS3号の期近2本が150円台を回復、期先も先週末は163円30銭まで買われた。先週は中国の大手ゴム業者の債務不履行問題を嫌気して大きく売られたが、それが忘れられたかのように反発へと転じた。

 キッカケは、『中国大手ゴム業者がデフォルトに陥り、その結果、タイヤメーカーに行くべきゴムが行かなくなった。このため、タイヤメーカーがあらたに現物を手当する動きに出たことから、タイ産地の相場が反発に転じたようだ』(市場関係者)が刺激になったようだ。

 また、先週8日から取引が始まった上海ゴム市場も、きわめて冷静な動きにあり、これも、下値警戒ムードを強めた一因だ。

 更には米中貿易閣僚協議への期待も強く、先週10日のニューヨークダウが約2万6,500ドルと前日比150ドル高で終わったこともゴム相場を下支えたといえる。

 問題はどこまで戻りを見るかだが、東京ゴムRSS3号先限は9月17日の173円90銭から10月3日の154円30銭まで約20円下げた。

 その下げ幅の3分の1戻りは約7円高の約162円で、すでに、先週末は163円30銭まで上昇したから、3分の1戻りは達成したことになる。

 次に、下げ幅の半値戻りは約10円高の165円だが、恐らく、これもクリア可能であろう。さて、下げ幅の3分の2戻りなら約168円となるが、あっても、それが限界であり、170円台を回復するような勢いは考えにくい。

 ただし、米中貿易閣僚協議が完全合意に達すれば、ドル高・円安になり、輸入コストアップかたがた、170円もなしとしないが、仮にこれが実現出来たとしても長く滞在するのは難しいと見たい。

 8月19日の174円40銭、9月17日の173円90銭でWトップを形成しており、これを抜くには相当の強材料が必要になる。むしろ、そんな場面があれば絶好の売り場となろう。

 というのも、9月末現在の東京商品取引所のゴム指定倉庫在庫は1万2,663トンに増加しており、その多くがタイ筋の手持ちであり、これが売却されて在庫減少に結びつかない限りは基本的な相場立ち直りを期待しにくい。

 それどころか、そうした現物が先物市場に還流するリスクが依然残っている。冒頭の中国ゴム大手業者のデフォルトも、やはり、今後、後遺症として残るはずで、大底打ち出直り相場にはまだ時間が必要であろう。
 

 

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