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内外ともに需給は悪化する

 東京ゴムRSS3号は先週末に当限(10月限)が160円台を割り込み、9月3日以来の台割れを強いられた。一方の先限(3月限)は17日に173円90銭まで上昇したが、8月19日の高値174円40銭を抜くことが出来なかった。このため、失望売りがかさむとともに、買い気も後退し、出来高減少のなかで先週末は160円(午後1時現在)まで下げた。

 9月17日の高値173円90銭からの下げ幅は14円弱となり、8月26日の安値155円40銭にあと4円60銭円に迫っており、力関係は弱気有利、強気不利な情勢に傾斜し、戻り売り人気に逆戻りしそうな足取りに変化し始めている。

 さて、注目の9月限納会は19日の取組高が672枚、納会直前の取組が411枚とまとまった取組があって、その行方が気掛りだったが、結果は納会値が165円20銭で前日比1円20銭高、受け渡し数量は236枚と、7月限納会の受け渡し124枚、8月限納会の同114枚に比べるとほぼ倍増した格好だ。

 それでも、納会前に、『強気筋が400枚前後現受けするのではないか』との噂が飛んでいたことからすれば平穏に幕を閉じたといえそうだ。

 肝心な点は今後の見通しだが、市場の環境は決して良いとはいえない。

 産地シンガポール相場期近を見ると9月19日にキロ当たり146セントまで下げ、8月28日の安値146セントに面合わせして、先週末の入電では147セントと小幅に戻しているとはいえ、足取りの重さは否定出来ない。

 タイソンクラー県中央ゴム市場の価格も原料のUSSが先週25日時点でキロ当たり39.40バーツ、RSS3号は41.05バーツと弱含み。また、26日のFOB価格は同バンコクで46.84バーツ、ソンクラーで46.59バーツとやはり弱含みな状況にある。

 タイの天然ゴム需給は緩んでおり、秋から季節的な増産期を迎えることもあり、供給過剰感を強める見通しにある。例年1月に生産のピークに達することを考えると、需給面では強気出来ない季節まわりにあることを重視したい。

 タイは5月20日から9月19日まで4ヵ月にわたり月間3万1,500トン、計12万6,000トンを輸出削減してきたが、10月以降は輸出削減を終了、それだけ供給量が増えるだけではなく、タイが4ヵ月間で輸出削減した12万6,000トンの天然ゴムが在庫として残っているわけで、その放出も懸念材料として加わってくることを頭に入れておく必要がある。

 いずれにしても東京商品取引所のゴム指定倉庫在庫が9月10日現在で1万2,223トンもの過剰在庫があり、内外ともに需給面での悪化及び悪化見通しを考慮すると、東京ゴムRSS3号先限は揉合ながらも、ジリジリと水準を下げると見るべきだ。8月26日の安値155円40銭を下回るのにさほど時間はかかるまい。
 

 

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