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9月末の政府保有金の動き

 9月末の世界の政府保有金残高がWorld Gold Councilから公表されたので、上位20カ国について昨年末と今年6月末、9月末の残高を比較してみた。

 その結果は昨年末から6月末までの6か月間にロシアが+94トン、中国が+74トン、トルコが+61トン、カザフスタンが+25トン、インドが+18トン政府保有金の保有量が増加していた。

 一方、ウズベキスタンが▲4トン、ドイツが▲3トン減らしていた。そして、6月末に比べて9月末までの3か月間では、インドが+200トンと大幅に増やしているが、ロシアは+12トン、中国は+10トン、トルコは+7トン、カザフスタンは+5トンと増加幅を減速させている。売却では、ウズベキスタンが▲24トン、ドイツが▲11トン減少させている。いずれも価格が上昇した影響が出ているものと推定される。

 米国が資産凍結を含む経済制裁をロシアに対して行っているため、また中国も米中貿易摩擦の影響のため、両国とも外貨準備におけるドル関連資産の保有は減らしているものと思われる。金価格の上昇により、外貨準備で金の保有量を増やした過去の政策は正解だったと言えよう。

 中国とロシアは世界第一位と第三位(二位は豪州)の産金国であり、国内産の金は、全てまず国庫に納められていることから、IMFに報告した金量以上に保有していると推定される。

 中国の金生産量は環境汚染対策等の問題で減少傾向にあるが、ロシアはシベリアで新しい金鉱山が開発されるなど年間300トン以上の金を生産しているものと思われる。豪州の生産量は若干ロシアを上回っているが、豪州の生産も増加している。このため、数年後にはこの三か国の生産順位は入れ替わるかもしれない。
 

 

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