米中貿易交渉がカギを握る

 東京ゴムRSS3号は値動きが乏しく、出来高も減少しているが、先限が170円台に乗せるなど底固い。

 高値から50円以上も下落し、下げの日柄を考慮すれば、テクニカルでもう一段上昇してもおかしくない。

 しかも、タイの北部、東北部では台風12号の影響を受けて大雨、洪水の被害が出ていると聞く。ゴム樹は南部ながらもこうした天気が長引くと生産に懸念を生じかねない。

 また、米中貿易交渉が順調のようで、両国ともに関税アップの期限を延長したり、中国は米国産穀物の買い付けを再開し、60万トンの米国産大豆を購入したと伝えられる。

 今週は両国の実務者会議が行われ、10月初めには閣僚級会議が予定されているが、交渉が順調であれば、ニューヨークダウの上昇はもとより、ニューヨーク原油を中心とした国際商品高に結びつき、ゴムにもプラスに働くものと見られる。

 中国自動車工業協会が発表した8月の新車販売台数は前年同月比6.9%減の196万台にとどまり、14ヵ月連続で前年実績を割り込んでいる。その背景には、『米中貿易摩擦による景気減速懸念があり、消費者の自動車購入意欲が低迷していることにある』といわれるだけに、10月初めに向けての米中貿易交渉(閣僚級会議)によって消費者心理にプラスになるか目を離せない。

 上海総合株価指数を見ると、先週10日にはすでに3,000ポイント大台を回復、8月6日の安値2,733.92ポイントから300ポイントの上昇であり、これは米中貿易交渉への期待と中国政府の景気刺激策が効を奏していると見られる。

 そのように見ると、上海ゴムの中心限月が1万2,000元前後で浮動しているのが不思議であり、さほど時間をかけずに上海の株高を映し出すものと思われる。

 いずれにしても、東京市場の場合、1万2,000トン以上の在庫が重荷であることは確かで、なかでも強気筋が大量の現物を手持ちして、その処分問題が気掛りながら、目先的には米中貿易交渉が順調であれば、それに敬意を表して反発する時期にあると見るのはどうだろうか。

 そうしたなかで、当限納会を24日に控えて、900枚以上の残玉がどのように整理されるか見守る必要があろう。9月限納会の動向が10月限に影響を与えそうだ。
 

 

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