産油量の拡大続く米国でリグ稼働数が大きく減少

 米国はシェールオイルの産油量の伸びにより、原油の総生産も増える状態が続いている。テキサス州からニューメキシコ州にかけて広がるパーミアン盆地でシェールオイル油田の開発が進んでいることが背景にある。

 米エネルギー情報局(EIA)の報告書によると、2018年における世界最大の産油国は米国となった。米国が世界首位の産油国となったのは45年ぶりのこと。この2018年時点で、米国の産油量は前年比で17%増(160万バレル増)の1095万b/d(バレル/日量)を記録。2位はロシアで1075万b/d、サウジアラビアは1042万b/dで3位に後退した。

 驚くべきことに、今年に入ってからも米国の産油量は増えている。同じEIAが9月10日に公表した月次レポートによると、今年の米原油生産が1224万b/dに達したという。前年比では11%を超える伸びであり、言うに及ばず過去最高を更新、2位以下のロシアとサウジの生産格差をさらに広げる状況となっている。参考までに、EIAは2020年も産油量の拡大は続き、2019年との比較で100万バレルほど増加して1323万b/dに達するとの見方を公表している。

 このように新興勢力である米国の産油量の拡大傾向が続く中、世界の原油消費量も同じような比率で増加するのであれば世界の原油需給は拮抗するが、需要の環境は良くない。EIAによると今年の原油消費の対前年比の増加幅はわずか89万バレルにとどまるとした。前回予想が100万バレルだったことからすると、11万バレル下方修正したことになる。この背景には米中貿易摩擦による景気減速への不安がある。なお2020年の世界の原油消費の伸びは140万バレルの予測。来年に関しても前回予想から3万バレルほど引き下げられている。
 

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