“戻り待ちに戻りなし”の相場展開も!?

 東京ゴムRSS3号は先週4日に反発したものの、その後は伸び悩んで反発力が鈍った。出来高も先行きの不透明感からか、かなり減少しているだけに、このままだと人気離散が心配になる。

 肝心な点は今後の相場展開をどう読むかだが、海外と国内とは対照的な動きになる可能性もある。

 というのも、米中貿易交渉が10月上旬にワシントンで閣僚級協議が行われる予定で、それをキッカケにニューヨークダウが急反発している。

 このほか、米国の経済指標良好も好感され、更には上海総合株価指数も上昇に転じており、上海ゴムの中心限月(2020年1月限)も1万2,000元台を回復している。

 米中協議は9月中旬に事務レベルでも実施される予定で、一時の総悲観ムードは改善されている。そうなると、上海ゴムも目先的には底固い動きを維持するのではなかろうか。

 一方のシンガポールRSS3号期近は8月6日の145セント、8月28日の146セントでWボトムを形成して、先週6日には153.3セントまで上昇している。

 タイ産地では農民の売り渋りもあって現地価格は小浮動しながらも、底固いように見える。従って、海外市場はもう一段水準を上げてもおかしくない。そうしたなかでの注目点は米中貿易協議再開でニューヨークダウがどこまで上昇するか、それに追随して、原油価格が水準を上げるかどうかも良く見る必要がある。

 それに対して、東京ゴムRSS3号はどうか。本来であれば先限が50円以上も下落し、強弱の人気のバロメーターであるRSI(相対力指数)が30ポイント台の低水準にあって、テクニカル面でも反発してもおかしくない状況にある。

 ところが思うように反発出来ない。これは本欄で何度か述べた通り、①東京商品取引所のゴム指定倉庫在庫が1万2,600トンと高水準、②強気筋が在庫の多くを手持ちしているが、それが売却されないまま残っている、③強気筋手持ち現物のうち、9月以降に1年間の供用期限の接近する実弾がある、④長期保管で品質が低下している恐れがある、⑤期近が160円台では強気筋手持ち現物を納会で受ける実需筋は少ない…などが背景にあるからだ。

 昔から、『戻り待ちに戻りなし』の相場格言があるが、時間を費やしても戻りがなければ、シビレを切らした弱気筋が売り攻勢をかけてくる可能性もあるので注意が必要だろう。
 

 

ヤフーブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク ツィートする シェアする  ライブドアブックマーク ディスカス

キーワード

 

連記事

 
 
 

新記事