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強気筋の手持ち現物がどう処理されるか

 東京ゴムRSS3号が下げ止まらない。26日(月)に納会する8月限はついに160円台を割り込み、当限と先限は“順ザヤ相場”に転換した。22日時点の当限の取組高も154枚まで減少して玉整理が進んでいる。

 こうなると、受け渡しも7月限納会の124枚と同様に少量にとどまる可能性が高い。このように、当限の玉整理が順調に進んでいることは、いい換えると当限主導の相場が完全に終わったことを示しており、恐らく、9月限も同じような足取りとなって、当限と先限の順ザヤ幅を拡大させるものと思われる。

 その順ザヤ幅が10円になるか、15円になるか、それとも20円以上になるか判らないが、今後、大きな順ザヤに見舞われることは間違いない。これまで続いた期近を主導とした上げ相場で逆ザヤが形成されたのはつい最近だが、昔から“逆ザヤに売りなし”といわれているのは、安値の期先を売ってしまうと、期近にまわって高値で踏まされるリスクが大きいからだ。

 しかし、それが順ザヤになれば、高値の期先を売って期近に回って安値で利食が可能になるわけだ。いわゆる、“順ザヤに買いなし”となる。

 それと、ここで問題なのは東京商品取引所のゴム指定倉庫在庫(RSS3号)が1万1,000トンに達し、このうちの多くを強気筋が現受け作戦を敢行、在庫しているものだ。

 これが一掃されるには中国に輸出するしかないが、4月限以降の納会値を振り返ると、4月限186円、5月限212円、6月限233円40銭、7月限230円とかなり高いことが判る。

 一方の上海ゴムの中心限月(2020年1月限)は1万1,400元前後の安値にある。日本が高く中国が安いのでは、なかなか中国に輸出するのは難しい。その証拠に、東商取のゴム指定倉庫から、まとまった出庫は記録されておらず、強気筋が現受けした在庫がそのまま残されていると見ることが出来る。

 それでは、手持ちの現物がどう処理されるか。前に述べた値段にかかわらず安値で中国に輸出するか、それとも、東京市場に還流させるのかのどちらかになる。

 とにかく、この手持ち分が12月に向けて1年間の供用期限切れを迎えるものも少なくなく、しかも、その現物の一部にカビが発生しているとの噂もある。

 最終的には大順ザヤとなり、サヤ取筋や実需筋に受けてもらう方向になるのだろうが…。
 
シンガポールゴム週間足
 

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