大逆ザヤの修正相場が始まる

 東京ゴムRSS3号は大逆ザヤ修正の動きに変化し始めた。先週16日の当限(7月限)は233円50銭、先限(12月限)は178円30銭で双方の逆ザヤ幅が55円20銭。それが19日には7月限が228円70銭、12月限が185円50銭で、その逆ザヤ幅は43円20銭と12円幅縮小している。

 このように、逆ザヤ幅が縮小し始めたのは、タイ産地の天然ゴム生産が回復し始め、需給が緩和しているからだ。それを表すように日本向けのタイRSS3号のオファーは6月19日の210セント(輸入採算234円)から、7月18日には189セント(同210円25銭)と、ひと頃から見ると大きく水準を下げている。

 タイRSS3号の日本向けオファーが210円そこそこ、それに対して東京市場は7,8,9月限の期近3本が220円台と割高であり、こうした状態が長く続くとは思えない。

 『東京商品取引所のゴム指定倉庫在庫は1万2,000トン弱と多く、タイから現物を持ってきても、倉庫のスペースが無い』(事情通)といい、その在庫の70%ほどを強気タイ筋が手持ちしていることが東京市場の期近を支えているのかもしれないが、そのタイ筋が手持ち現物を中国に売却し、倉庫のスペースがあけばタイから新たな現物を呼び込みかねない。

 かといって、現物を長く手持ちすれば倉庫料も馬鹿にならない。それに、東京市場の受け渡し供用期限は輸入通関してから1年間に限られている。『9月には供用期限切れが300枚ほどあるようだ』(市場関係者)との見方もあるといい、供用期限の関係から場合によっては東京市場に還流する恐れも無いとはいえない。

 加えて、『すでに強気タイ筋の買い玉は7月限、8月限ともにほぼ整理された』(事情通)が本当だとすれば、さほど時間をかけずに期近から値を下げるとともに、期先限月はタイのオファーよりもかなり割安で、最終的には、期近が下げて期先が上げながら大逆ザヤが修正されると見るが、果たしてどうなるか。

 大逆ザヤから順ザヤに修正されると、勢いづくのは弱気筋であろう。

 昔から、『順ザヤ売りの逆ザヤ買い』といわれ、順ザヤになれば期近に回ってのサヤ滑りで売方有利になるのは間違いない。

 すでに、期近主導の上げ相場は終了したと見るが…。
 
20190719シンガポールゴム日足
 

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