LBMAの金取引の流動性は政府債や社債のそれを上回る

 ロイターが7月12日の記事“London’s gold market is more liquid than bonds- LBMA『LBMAの金取引の流動性は政府債や社債のそれを上回る』“で伝えたところによれば、London Bullion Market Association(ロンドン貴金属協会:LBMA)は7月11日、LBMAにおける金取引の流動性は、政府債や社債市場の流動性を上回っていると述べている。
https://www.reuters.com/article/gold-regulation-nsfr-idUSL8N24C4FT

 これは、European Banking Authority (EBA)が2021年に銀行の金融取引に関して新たなルールを導入するが、同ルールでは銀行が金など貴金属の現物取引をする場合、他のコモディティと同様に、価格が反対方向に動いた場合の担保として取引額に応じた資産を保有することを求めている。LBMAはLBMAが行っている貴金属の取引は例外とするよう働きかけている。

 その根拠としてLBMAは一日250億ドルの取引がある金の取引は充分流動性が高いことを理由としており、その検証材料として、Amihudレシオを使っている。これは流動性を測る指数でありゼロに近い方が、流動性が高いとされている。金はAmihudレシオは0.000018であり、政府債は0.059、社債は0.188であるという。

 LBMAは昨年11月からこの数値を公表しており、それ以前は市場における流動性を示す指標はなかった。OTC取引の手口を開示すれば流動性が測られるが、取引参加者は手口の開示には消極的で、詳細な取引内容は公表されていない。EBAは改めてLBMAの貴金属取引を規制の対象にするかどうかを検討すると述べている。EBAが(規制当局に対して)貴金属取引の規制適用除外の推奨をするのは2021年4月である。また、英国は、EUから離脱する予定であるが、バーゼルⅢの扱いは離脱するときの話し合いの中に入っている。

 ここで言いたいのは、金は政府債(国債)や社債の取引よりも流動性が高いということである。この場合の金の取引とはロンドンで行われている銀行やブローカー間の相対取引のことであり、ニューヨークのCOMEX先物市場のことではなく、現物市場のことである。現物市場はロンドン以外にスイスや上海、シンガポール等にあるが、いずれも相対取引なので上海期貨交易所以外は取扱高は公表されていないが、その流動性は高いということである。
 

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