納会後の8、9月限が大きなポイント

 東京ゴム先限は先週末に174円20銭まで下げ、ジリジリと水準を下げている。これに対して期近(7月限、8月限)もは230円台を維持しているものの、ひと頃から見ると頭重さが感じられる。

 これは、タイ産地で生産が回復して日本向けオファーが値下がり、ついに200セントを割る下げに見舞われていること、更には期近限月に対して取引所の監視が厳しく、強気筋も強引に買い上げることが難しくなっているからだ。タイRSS3号の日本向けオファーは199セント。その輸入採算は220円強だから、期近2本はそれよりも10円がらみ割高にあるといえる。

 7月限の納会は来週25日(木)だが、すでに取組高は221枚(11日現在)まで減少しており、このままであれば平穏に幕を引くと見られるが、まだ、納会までに時間があるだけに、どうなるか判らない。

 ただ、25日に7月限が納会すると、強気筋のまとまった買い玉は8月限のみと推察される。一時は9月限にもその筋の買い玉らしきものがあったが、すでに、そうした玉は整理されたとの見方もある。それにしても、9月限の取組高は3,216枚(11日現在)と多く波乱要因を残していると思われる。

 こうしたなかで注目されるのは25日に7月限が納会すると、今度は8月限が当限に回る。次の限月である9月限との逆ザヤ幅を見ると15~16円ほどと大きい。

 当限と来月限との逆ザヤ幅が10円以上に拡大した場合、取引所が異常と認めた時点で、何らかの措置を講じる可能性がある。もちろん、取引所が異常と認めなければ問題ないが、現段階では8月限と9月限の逆ザヤ幅が15~16円もあるだけに、果たして、強気筋がこれにどう対応するかだ。双方の逆ザヤを10円以下に縮小させるには8月限を下げて9月限を上げる必要がある。

 もちろん、8月限が大きく下げれば理論的には9月限との逆ザヤ幅が縮小するが、しかし、8月限が大きく下げれば、9月限もそれに追随して下げる恐れもある。

 果たして、25日の納会後に、8月限と9月限の逆ザヤ幅がどう修正されるか、また、取引所がその逆ザヤに対してどう対応するかが、期近の大きなポイントになると思われる。

 いずれにしても、タイ産地では生産が回復、一方で上海ゴムの中心限月が9日には1万0,580元まで下げ、昨年11月21日の1万0,530元に迫っている。

 一部タイ筋が東京市場にあらたな荷を運んでくることを考慮すると、期近主導の相場に変化を生じ、それが期先主導の相場に変わる恐れもある。ただ、前に述べたように、タイRSS3号の輸入採算は220円がらみであり、それに比べて東京ゴムの期先は175~176円ときわめて割安になっている。

 となると、最終的にこの逆ザヤ修正は、『期近が下げて期先が買われる』ということになるのかも知れない。
 
上海ゴム日足チャート
 

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