まだ増え続けている米シェールオイルの現状と今後

 商品マーケットの分析で定評のあるゴールドマンサックスは昨年10月の時点で、原油市況の見通しに対し80ドルを超える水準を維持するとの見方を示していた。今年2月の時点でもまだ70~75ドルの高い水準で推移するとの強気の予想となっていた。

 ところが今月7日に示されたレポートによると、今後の原油市況は貿易摩擦が世界経済を圧迫している兆候があることから需要を巡る懸念が重しとなるため、原油相場は下落するだろうとの弱気な見通しを示した。「米国のシェールオイル生産の伸びが少なくとも2020年いっぱいまで世界の原油需要の伸びを上回ると予想され、OPECなどの減産によっても上昇が抑制される」と分析した。

 事実、米エネルギー情報局(EIA)が先月発表したリポートでは、7月の国内主要シェール層7カ所での生産量は日量852万バレルとなり前月から7万バレル余り増加して過去最高を更新する見通しを示している。地域的には、テキサス州とニューメキシコ州にまたがるパーミアン盆地の生産量が5万5000バレル増加して過去最高の432万バレルに達する見込みで、またノースダコタ州とモンタナ州に位置するバッケン層は1万1000バレル増の144万バレルの見通しで、同エリアも過去最高に達するとの見込みとなっている。

 国際エネルギー機関(IEA)の見通しでも、米シェールオイルは当面も活発な増産が続きそうだとしている。2025年までに米国のシェールオイル生産量は920万バレルまで伸びると見込んでいる。南部の米最大鉱区パーミアンでパイプラインなどのインフラが整うのが追い風。米国は25年にかけて世界の原油供給の増加分の4分の3を占める見通し。シェールオイルが商業的な掘削が始まってまだ10年ほどしか経っていないため、まだまだ増産の流れは続くのは必然である。
 

 
米国の原油生産量予測

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