かく乱要因!?ベネズエラの原油生産量は4年間で3分の1に

原油(WTI先物)反発。先週公表された米雇用統計の強い面により、世界の石油消費の増加期待が生じたことなどで。56.73ドル/バレル近辺で推移。

金上昇。ドルインデックスの下落などで。1408.35ドル/トロイオンス近辺で推移。

上海ゴム(上海期貨交易所)下落。9月限は11020元/トン近辺で推移。

上海原油(上海国際能源取引中心)反発。8月限は441.7元/バレル近辺で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで589.4ドル(前日比0.7ドル拡大)、円建てで2025円(前日比4円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。

東京市場は以下のとおり。(7月8日18時10分頃 先限)
4885円/g 白金 2860円/g 原油 40760円/kl
ゴム 179.7円/kg とうもろこし 25250円/t

●東京原油 1時間足 (単位:円/キロリットル)
東京原油 1時間足

出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードCX」より

●本日のグラフ「かく乱要因!?ベネズエラの原油生産量は4年間で3分の1に」

ベネズエラの原油生産量は危機的とも言える水準まで減少してきています。

背景には、ベネズエラ国内の情勢悪化に伴い、石油産業従事者が安定して働けなくなっていること、老朽化した石油関連施設の改修が滞っていること、米国の制裁によって超重質油とされる同国の原油生産ができないくなっていることなどが挙げられると筆者は考えています。

以前の「ベネズエラの石油大国としての立ち位置を揺るがす米国の制裁」で述べたとおり、ベネズエラ産原油は超重質油がメインと言われ、その原油を精製するのに希釈剤として用いる石油製品が米国から入ってこなくなりつつあり、ベネズエラは原油の生産を控えざるを得なくなっているとみられます。

海外メディアのデータによれば、同国の2019年6月の原油生産量は日量77万バレルでした。

2015年7月は日量237万バレルだったため、この4年間でおよそ3分の1に減少した計算になります。

大規模なストライキで一時的に生産量が急減した2003年1月の日量63万バレルを下回りそうです。

当時、ストライキが鎮静化した後、短期間で生産量は回復しました。

今回の生産量の減少は、重く根深い、長期に渡る要因であるため、短期間で回復することは望めないと筆者は考えています。

ベネズエラはOPEC加盟国であるものの、減産順守率と無関係の減産に参加していない減産免除国です。

サウジなどの減産参加国の原油生産量が仮に増えても、ベネズエラの原油生産量が減少していれば、減産とは無関係とはいえ、同じOPECに加盟するベネズエラの減少によって、全体的に減産が上手くいっていると、ある意味大衆に誤解を与える要因になります。

ベネズエラはOPECプラスのかく乱要因と言えます。

引き続き、同国の原油生産量の推移に注目したいと思います。

図:ベネズエラの原油生産量 単位:千バレル/日量
ベネズエラの原油生産量

出所:海外メディアのデータをもとに筆者作成

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