減産順守状況が示す“隠れ蓑”の大きさは!?

原油(WTI先物)反落。米中貿易戦争の激化懸念が意識されたことなどで。56.71ドル/バレル近辺で推移。

金反落。ドルインデックスの反発などで。1417.35ドル/トロイオンス近辺で推移。

上海ゴム(上海期貨交易所)反発。9月限は11285元/トン近辺で推移。

上海原油(上海国際能源取引中心)横ばい。8月限は431.0元/バレル近辺で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで577.5ドル(前日比4,4ドル縮小)、円建てで1977円(前日比1円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。

東京市場は以下のとおり。(7月5日大引け時点 先限)
4890円/g 白金 2913円/g 原油 39920円/kl
ゴム 181.6円/kg とうもろこし 25200円/t

●東京原油 1時間足 (単位:円/キロリットル)
東京原油 1時間足

出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードCX」より

●本日のグラフ「減産順守状況が示す“隠れ蓑”の大きさは!?」

今回は「減産順守状況を確認する」として、OPECプラスの順守状況を確認します。

減産順守率は、100%を超えれば減産を順守していることを示す目安で、実際に削減した量を削減すると合意した量(削減予定量)で除した値です。

表上部の緑で塗った箇所が、削減予定量です。左からOPEC11カ国合計、非OPEC10カ国合計、OPECプラス21カ国合計です。

表の真ん中が減産順守率、表の下部が推定削減量です。(推定削減量=削減予定量×減産順守率)

表の最下段は増産可能量です。この値は5月の推定削減量から削減予定量を引いた、余分に減産をしている量です。

OPEC11カ国で日量約26万バレル、非OPEC10カ国で日量約26万バレル、OPECプラス21カ国で日量約53万バレルです。(5月時点)

昨年6月、OPECプラスは総会で、減産順守率を100%まで引き下げることを決めました。

“減産緩和”と呼ばれたこの施策は、減産を順守(減産順守率100%以上を維持)しながら、削減予定量を超えた削減量分を増産できるとしたものです。

実際に、OPECプラス全体の減産順守率は、昨年5月に協調減産開始(2017年1月)後の最高である152%をつけたのを機に、合意内容どおり下落しはじめ(OPECプラスの原油生産量は増加しはじめ)、10月に104%となりました。

しかし、OPECは“減産を順守し続けた”わけです。この間、限定的な増産をしながら減産は上手くいっているとOPECプラスがアナウンスをし続けたことは、当時の原油相場を上昇させた一因だったと筆者は考えています。

今年も、昨年同様、OPECプラス全体の5月の減産順守率は非常に高い値です。(145% 筆者推計)

現在の減産が終了する来年3月にかけて、増産可能量を21カ国で分け合い、昨年同様、減産順守率100%以上を“隠れ蓑”とし、増産をする可能性がある点に注意が必要です。

図:OPECプラスの減産順守状況
OPECプラスの減産順守状況

出所:OPEC、IEAのデータをもとに筆者推定

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