期近は産地価格とほぼ同値圏

 東京ゴムRSS3号は期先が伸び悩んでいる一方で、期近はジリジリと水準を上げ、当限(6月限)は235円を上回った。この結果、当限と先限の逆ザヤ幅は30円以上に拡大して、引き続き期近主導の相場が続いていることが判る。

 その期近だが6月限は230円台、7、8月限がそれぞれ220円台で、9月限以降の限月に比べて割高を走っているのは、やはり、タイ筋の介在があるからだろう。6月限納会でも連続現受けの姿勢にあり、24日の納会でどれほどの受け渡しで、価格がどうなるか注目される。

 ただ、今回はタイ筋が腕力で相場を持ち上げているわけではなく、産地市場にも原因がある。具体的にはタイでは春の乾期減産期以降も雨が少なく、乾燥気候が続き、このため、天然ゴムの採液量が減っているの、原料であるUSS(アン・スモークド・シート)の値上がりが目立っている。

 すでに、ソンクラー県の中央市場価格はRSS3号で60バーツに値上がりしている。1バーツ3円50銭で計算すると現地価格の現物は210円もしているわけで、逆に東京ゴムRSS3号の先限(205円がらみ)が割安ということになる。タイからの日本向けオファー(7月限)は230円がらみしているから、東京市場の期近3本が特別に割高相場ということもないことが判る。

 それに対して東京の期先限月が期近に比べて割安なのは、何んといっても米中貿易戦争激化が背景にあるからだろう。その影響を受けて、中国の新車販売は前年を下回っており、もし、28~29日の大阪G20での米中首脳会談で最終合意が出来ない場合は、中国の景気後退懸念が世界に波及する恐れもあるわけで、東京ゴムの期先が伸び悩むのも判らないわけではない。

 仮に、米中両国が関税引き上げ合戦にでも突入すれば、ニューヨークダウの急落が世界の株価を押し下げかねず、来週末の米中首脳会談の行方から目を離せない。

 そうした意味では、それ以前にとりあえず買い玉を利食うのも一法ではないだろうか。

 もちろん、米中貿易交渉が合意出来れば、ニューヨークダウはもとより、原油、白金、トウモロコシ、ゴムなどの国際商品は一段高を演じることになろうが、楽観は禁物であろう。
 
20190614上海ゴム週間足
 

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