中国政府が再び金を買い始めている

 中国政府は引き続き金の購入を行っており、5月は外貨準備として16トン購入した。この数量は2016年1月以来最大の月間購入量である。外貨準備資産のドル資産からの多様化路線が取られているものと思われる。ことに米中貿易摩擦やIT技術における技術戦争がその背景にあると、TD Securitiesの商品戦略チーム責任者のBart Melek氏は述べている。金は誰の信用リスクも関係ない資産であることを思い出してほしいと同氏は言う。中国が金を購入するのは購入休止を解除して以来6カ月連続である。

 World Gold Councilの資料では、昨年末に中国政府は1852.5トンの金を保有し、ロシアに次いで7番目に多い金保有国となっている。また、中国は世界最大の金生産国であり、2012年以来毎年約400トン強の金を生産しているが、1トンも輸出していない。おそらく国内で鉱山生産された金の大半は国庫に納められていると思われる。したがって、IMFに報告されているWorld Gold Councilが公表する中国の金保有量は、実際より少ないと見られている。実際の数字はともあれ、中国は再び金を海外から購入し始めた事実には変わりない。
 

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