米国エネルギー事情の全体像を把握する

原油(WTI先物)反発。米国によるメキシコへの追加関税措置が延長されるとの報道などで。(延長されないとの報道もあり)53.48ドル/バレル近辺で推移。

金反発。ドルインデックスの弱含みなどで。1340.05ドル/トロイオンス近辺で推移。

上海ゴム(上海期貨交易所)、端午節のため休場

上海原油(上海国際能源取引中心)、端午節のため休場

金・プラチナの価格差、ドル建てで536.3ドル(前日比2.7ドル縮小)、円建てで1826円(前日比8円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。

東京市場は以下のとおり。(6月7日17時30分頃 先限)
4647円/g 白金 2821円/g 原油 38950円/kl
ゴム 206.0円/kg とうもろこし 24820円/t

●東京原油 1時間足 (単位:円/キロリットル)
東京原油 1時間足

出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードCX」より

●本日のグラフ「米国エネルギー事情の全体像を把握する」

今回は、5月29日に米エネルギー省(EIA)が公表した月次統計をもとに、米国のエネルギー事情の全体像に注目します。

この統計では米国のエネルギー事情を、Fossil Fuels(化石燃料)、Nuclear Electric Power(原子力発電)、Renewable Energy(再生可能エネルギー)の合計である“Primary Energy(一次エネルギー)”をもとに示されています。

以下のグラフは、これら3つの源(みなもの)由来の“Primary Energy(主要なエネルギー)”における、生産、消費、輸入、輸出量の推移を示しています。

2018年は、生産が消費に、輸出が輸入に肉薄したことがわかります。

一部の報道では米国は2019年にエネルギーの輸出国になると言われています。

このグラフの輸出が輸入を上回れば、米国がエネルギー輸出国になったと言えます。

輸入の減少と輸出の増加を支えているのが生産です。生産は2000年代半ばから増加が目立っています。

これは、2005年に自動車燃料におけるバイオ燃料の使用が義務化されたことと、2010年ごろにシェール革命が起きたことが主な要因と考えられます。

トウモロコシなどを原料としたバイオ燃料は“Renewable Energy(再生可能エネルギー)”に、シェールオイルとガスは“Fossil Fuels(化石燃料)”に含まれます。

これらの生産が増加したことで輸入が減少し、シェール由来の化石燃料の生産が急増したことをきかっけに輸出が増加したと考えられます。

2000年代半ばから、米国のエネルギー事情の構造が大きく変化したと言えます。

原油など、個別銘柄の動向を追う上においても、このような米国のエネルギー事情の全体像を意識することは重要であると思います。

図:米国の主要エネルギー(Primary Energy)の動向
  単位:1000兆 英国熱量単位
米国の主要エネルギー(Primary Energy)の動向

出所:米エネルギー省(EIA)データをもとに筆者作成

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