サウジ、44年ぶりに米国をNo1と認める!?

原油(WTI先物)下落。主要株価指数が軟調に推移していることなどで。52.85ドル/バレル近辺で推移。

金上昇。ドルインデックスの下落などで。1333.75ドル/トロイオンス近辺で推移。

上海ゴム(上海期貨交易所)反落。9月限は11910元/トン近辺で推移。

上海原油(上海国際能源取引中心)下落。7月限は422.5元/バレル近辺で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで509.8ドル(前日比2.8ドル拡大)、円建てで1736円(前日比4円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。

東京市場は以下のとおり。(6月4日17時15分頃 先限)
4608円/g 白金 2872円/g 原油 38060円/kl(5番限)
ゴム 193.2円/kg とうもろこし 25720円/t

●東京原油 1時間足 (単位:円/キロリットル)

出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードCX」より

●本日のグラフ「サウジ、44年ぶりに米国をNo1と認める!?」

今回は、昨日(6月3日)にOPECが公表した「Annual Statistical Bulletin 2019」内のデータから、サウジとロシア、そして米国の原油生産量に注目します。

この統計で興味深いのは、原油生産量(crude oil production)のデータにおいて、50を超える国の原油生産量を一度に比較することができる点です。

例えばEIA(米エネルギー省)の統計における原油生産量では、OPECに加盟する個別国のデータには天然ガス井戸で採取される液体であるNGL(天然ガス液)は含まれません。また、ロシアなどのその他の国の原油生産量はNGL等を含んだデータです。

米国の原油生産量は、NGLを含まないデータ、含んだデータ、いずれも存在します。

つまり、EIAの統計では、基準が異なるため、米国、サウジ、ロシアという3大原油生産国の原油生産量を単純に比較することができないのです。

しかし、OPECの年次統計はこれが可能です。以下のグラフは3つの国の原油生産量の推移を示したものです。

米国の原油生産量が2010年頃以降、急増していること、サウジとロシアが2017年1月以降、減産に参加して生産量を増やしにくい状況にあることなどで、2018年、米国は44年ぶりに世界No1の原油生産国となりました。

OPECの統計で米国がNo1となったことは、サウジが米国をNo1だと認めたと捉えることができると筆者は感じています。

サウジは7月以降のOPECプラスの方針をどう主導するのでしょうか?

減産を止めてしまっては原油相場の下落につながるため、やはり、昨年同様、減産を継続しながら限定的に増産ができる決定をするのではないでしょうか? そして、増産をしてできるだけ米国のシェアに近づけるようにするのではないでしょうか? 筆者はそう考えています。

図:米国、サウジ、ロシアの原油生産量 単位:千バレル/日量

出所:OPECのデータをもとに筆者作成

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