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イランの原油輸出量はゼロにならない!?

原油(WTI先物)反発。米原油在庫の減少などで。59.20ドル/バレル近辺で推移。

金下落。ドルインデックスの上昇などで。1275.50ドル/トロイオンス近辺で推移。

上海ゴム(上海期貨交易所)横ばい。9月限は12030元/トン近辺で推移。

上海原油(上海国際能源取引中心)横ばい。7月限は476.1元/バレル近辺で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで483.1ドル(前日比6.2ドル縮小)、円建てで1691円(前日比4円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。

東京市場は以下のとおり。(5月30日17時40分頃 先限)
4496円/g 白金 2805円/g 原油 43510円/kl
ゴム 194.3円/kg とうもろこし 25120円/t

●東京原油 1時間足 (単位:円/キロリットル)

出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードCX」より

●本日のグラフ「イランの原油輸出量はゼロにならない!?」

前回、「原油相場の材料を俯瞰 その③」として、合計3回にわたり、足元の原油相場におけるさまざまな材料を確認しました。

今回は、それらのさまざまな材料の一つである、“イラン制裁”について書きます。

以下の図はイランの原油輸出量の推移です。

2018年5月に米国がイラン核合意を離脱し、単独でイラン制裁を開始することを宣言しました。

石油に関する制裁は2018年11月に開始されることとなり、順次、イランからの原油輸出量は減少していきました。

実際には、石油制裁の開始直前に180日間の猶予期限が設けられたため、原油輸出量の減少は止まり、やや持ち直す展開になりました。

しかし、2019年5月初旬、その猶予期限は延長されることなく、石油制裁が始まりました。(現在実行中)

この海外主要メディアのデータによれば2019年4月時点で、イランの原油輸出量は日量およそ86万バレルでした。

もし制裁が完全に順守されれば(どの国もイランから原油を輸入しなくなれば)、この輸出量はゼロになります。

筆者が気になっているのは、“仕向地不明”の輸出量が徐々に増加していることです。

制裁期間中は、イランから原油を輸入することが米国の制裁対象であることから、制裁対象にならないために多くの国がイラン産原油を輸入しないようにしています。

2019年4月のイランから日本に向けた輸出量はゼロでした。中国向けも前月比で減少しています。

しかし、この“仕向地不明”は、輸出先が不明です。この値が増加しているということは、イランは原油を輸出しているということ、そして米国の制裁対象にならずにイランから原油を輸入している国がある、ということを示しています。

この“仕向地不明”の存在は、米国のイラン石油制裁に抜け穴があることを示していると言えます。

イランの原油輸出量が米国による制裁でも、ゼロにならない可能性があります。

図:イランの原油輸出量の推移 単位:千バレル/日量

出所:海外主要メディアのデータをもとに筆者作成

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