米中貿易摩擦の拡大リスクの下、原油は急落

 米中の貿易リスク拡大懸念から23日、投資マインドが悪化する中、NY株式市場が急落した。WTI期近7月限の一代足でみると、3月11日の安値水準まで急落し、200日移動平均線を大きく下抜けている。3月8日には55.80ドルの安値を示現しているだけに、さらに下落することになれば、その55.80ドルが下値目標になるだろう。

 ところで、22日に米EIAの在庫統計で、原油在庫が2週連続で大幅増加となり、2017年9月以来の高水準を記録している。米国の石油需要が低迷しているため、製油所の稼働率が低水準にあり、原油在庫の積み増しにつながっている。ドライブシーズンによるガソリンの需要拡大につながっておらず、期待先行で急伸したNYガソリンも急落している。

 NYガソリン期近6月限は、WTIやブレント、NYヒーティングオイルと異なり、一代足で何とか200日移動平均線を維持しているため、ガソリンがここで下げ渋りをみせると、WTIやブレントの下げもここからは限られることが予想される。

 しかし、米中の貿易摩擦の先行き不透明さから、株式市場の下振れ懸念は払しょくされず、結局、米国の原油の供給過剰を懸念して、WTI・ブレントの軟調地合いが続くとみられる。
 

 

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