米原油在庫、半値戻し!?

原油(WTI先物)下落。米原油在庫の増加などで。60.93ドル/バレル近辺で推移。

金弱含み。ドルインデックスの反発などで。1274.25ドル/トロイオンス近辺で推移。

上海ゴム(上海期貨交易所)下落。9月限は11730元/トン近辺で推移。

上海原油(上海国際能源取引中心)下落。7月限は492.5元/バレル近辺で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで472.3ドル(前日2.8ドル拡大)、円建てで1660円(前日比36円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。

東京市場は以下のとおり。(5月23日大引け 先限)
4509円/g 白金 2849円/g 原油 44660円/kl
ゴム 190.8円/kg とうもろこし 23950円/t

●東京原油 1時間足 (単位:円/キロリットル)

出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードCX」より

●本日のグラフ「米原油在庫、半値戻し!?」

前回、「増加に転じているOECD石油在庫の言及は減算継続の布石!?」として、増加傾向にあるOECD石油在庫ついて書きました。

今回は、そのOECD石油在庫の一部とみられ、昨日の原油相場の下落の一因と言われている米国の原油在庫の動向について書きます。

以下のグラフのとおり、足元、米国の原油在庫は増加傾向にあります。

米国の原油在庫は、2014年後半から2016年後半にかけて起きた逆オイルショック時に急増しました。

その後、同在庫は、2016年1月から40年ぶりに米国の原油輸出が解禁されたため増加しにくくなり、2017年1月から始まったOPECプラスの協調減産の流れでサウジからの米国への原油輸出量が減少し、徐々に減少しはじめました。

しかし、足元、再び米国の原油在庫が増加し始めています。

この増加について考える上で重要なのは、在庫の増減に関わる消費の動向は、ほぼ変わっていないということです。景気が悪化したため、在庫が増えたのではない、ということです。

筆者は足元の在庫増加について、米中貿易戦争における中国の米国産原油の輸入停止(不買)がその理由の一つであると考えています。

輸入総額で米国に劣る中国は、関税引き上げ合戦では米国よりも不利だと言えます。

そこで中国は、関税引き上げと同時に、米国産の品物の輸入減少、あるいは停止する措置を講じ、貿易において米国に利する機会を減少させようとしているとみられます。

中国が米国産原油の輸入を停止したのはそのためだと筆者は考えています。(原油は関税引き上げの対象ではありません。また、中国の原油輸入は堅調に増加しています。米国の代替先としてサウジやUAE、オマーンなどから輸入を増やしています)

中国の“不買”により米国の原油輸出量が減少し、その結果、米国内の原油在庫が増加したという構図なのだと考えています。

図:米国の原油在庫の推移 単位:千バレル

出所:米エネルギー省(EIA)のデータより筆者推計

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