JPモルガンは金と円をヘッジで持つ時期だという。

 JPモルガンチェースによれば、昨年、米中貿易戦争が始まって以来、金と円は伝統的なリスクヘッジツールとしての役割を一向に果たしていないが、米国の金融政策がハト派に転換した今、まさに出番となっているという。

 米国連邦準備制度理事会(FRB)は利上げ政策をやめたため、金価格の下落に歯止めがかかり、投資家による金の保有が少ない状態なので、2019年から2020年にかけて金がリスクヘッジとして見直される時期に来ていると、同行のストラテジストJhon Normandは述べている。

 米中貿易摩擦は短期的に解決されるものではなく、今後何年にも亘って続くだろう。だから投資家は、戦略的ヘッジを取るか、今のまま投資配分比率を低い状態にしておくかを十分検討する必要がある。5月の貿易戦争がエスカレートしそうな時の値下がりから先進国株式市場のように回復している市場もあるが、安定したと思うにはまだ早い。この夏場には再び製造業に新たなスランプが訪れないとも限らない。リスクを取ることによる収益はそれほどはっきりしていない。投資ポジションはゆっくり調節できると言う。

 ウォールストリートのストラテジスト(戦略家)にとって貿易戦争が市場に与える影響を測ることはかなり難しい課題である。Morgan Stanley は不況が到来する可能性は増大しているという。この数カ月、ドルは弱くなるという数多くの予想がある。戦略的ヘッジを取れば、守りのポジションでも収益性が改善する。それには、ヘッジに入るタイミングとヘッジから離脱するポイントを見極める技術が必要となるとJPモルガンは言う。

 投資配分比率を低いままにしておく場合は、この敏捷性は必要ないが、貿易摩擦が終わるまでに大きく収益を損ねるだろうとの考えだ。昨年貿易戦争が始まって以来、保守的なトレーダーは絶対的なリターンと共に、米国対世界の株価や、米国債と新興諸国市場の負債との間で、良好なリスクリターンレシオを産んできた。円と金は、あるいは米国債を持つことは、米国株式を持つことに対するささやかなヘッジになると述べている。

ヤフーブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク ツィートする シェアする  ライブドアブックマーク ディスカス

キーワード

 

連記事

 
 
 

新記事