相場の流れが明らかに変わる

 東京ゴムRSS3号先限は先週17日に195円50銭まで上昇、4月15日の195円70銭にあと20銭に迫った。一方の期近は5月限が203円と一代の高値204円70銭(3月4日)にあと1円70銭、6月限は204円90銭と、これもあと1円、7月限も204円90銭であと2円50銭、8月限は202円10銭であと7円50銭に迫っている。

 特に期近2本は今後の動き次第では一代の高値を更新するはずで、期近主導の相場が続いていることが判る。

 前回でも述べたことだが、東京商品取引所のゴム指定倉庫在庫が1万3,171トン(4月末現在)と、昨年4月20日のピークである1万3,792トンにあと600トンほどに迫りながら、なぜ、期近が200円大台を突破、先限に比べて10円前後も高いのか。

 これは、その在庫の多くが一部筋に偏在し、しかも、すでに倉庫が一杯の状態で、『価格が高くなってタイから新たな現物を買い付けても入庫するスペースが少ない』が現状で、これが期近を強張らせている要因だ。

 しかも、タイ筋のあらたな現受けが出て、納会をリードする展開にあるだけに、引き続き、期近主導の相場が続くと見るしかあるまい。

 一方で、中国筋の手持ち現物推定7,000トンが中国に輸出されれば、倉庫のスペースがあくものの、まだ、中国向け輸出が伝えられないだけに、倉庫のスペース不足が続き、これが相場を強張らせるという皮肉な現象にもなっているようだ。

 こうした状況に加えて、上海ゴムの中心限月が先週17日にトン当たり1万2,280元まで上昇、3月21日の高値1万2,280元に顔合わせする強さを見せている。これを抜くと、次は3月4日の1万2,960元が目標となるが、その時には、『上放れ』の人気で、上げ足を早める可能性もある。今回の上海上昇は、『中国が大規模な景気刺激策を取る』と伝えたことから、ゴムに限らず軒並み商品全体が上昇したと伝えられている。

 米金融大手ゴールドマン・サックスは、『米中貿易摩擦激化への対策としての中国の大規模な景気刺激策は最終的に金属価格の上昇要因になる』との見通しを示したが、金属価格だけではなく、ゴムも連動して上昇してもおかしくあるまい。

 産地相場を映すシンガポールRSS3号期近は16日に180セントまで上昇して、5月2日の高値177.20セントを抜いた。相場の流れの変わっていることを示しているようだ。

 なお、タイは今週20日から4ヵ月にわたり、12万6,000トンの輸出削減を実施する。インドネシア9万8,000トン、マレーシア1万6,000トンはすでに4月から輸出を削減しており、3ヵ国で24万トンの輸出が削減されることになる。
 

 

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