サウジやロシアにとって“理想的な減産”が実施されようとしている!?

原油(WTI先物)反落。米国の原油在庫の増加などで。61.30ドル/バレル近辺で推移。

金反発。ドルインデックスの反落などで。1297.55ドル/トロイオンス近辺で推移。

上海ゴム(上海期貨交易所)反発。9月限は11745元/トン近辺で推移。

上海原油(上海国際能源取引中心)反発。6月限は500.9元/バレル近辺で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで441.5ドル(前日4.3ドル拡大)、円建てで1540円(前日比11円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。

東京市場は以下のとおり。(5月15日17時頃 先限)
4556円/g 白金 3016円/g 原油 44900円/kl
ゴム 187.0円/kg とうもろこし 23510円/t

●東京原油 1時間足 (単位:円/キロリットル)

出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードCX」より

●本日のグラフ「サウジやロシアにとって“理想的な減産”が実施されようとしている!?」

今回は、7月以降も減産継続となるかに注目が集まるOPECプラスに関連し、“減産順守率を100%に引き下げる”ことを決定した昨年6月のOPEC総会について書きます。

“減産順守率を100%に引き下げる”とは、以下の図のとおり、“減産継続”と“限定的だか増産可能”という2つの意味を含んでいます。

これは、サウジやロシアにとっては、減産実施により原油相場に上昇圧力をかけながら、増産をして目先の収益を拡大したり、米国のシェア拡大を抑えることができる“理想的な減産”といえます。

原油市場は、昨年7月から株価下落を発端として急落が始まった10月初旬までは大きく上昇しましたので、6月の総会直後のおよそ3カ月間は、“減産継続”が材料視されたと言えます。

しかし、2つ目の“限定的だが増産が可能”という点が、同時進行しており、サウジもロシアも、7月以降、11月まで大きく生産量を増加させていました。(これが2019年1月以降の減産継続に向けた準備である“駆け込み増産”にあたります)

10月初旬以降の急落の際、この増産が材料視され、下落に拍車がかかりました。

結果的に、“理想的な減産”は、原油価格の上昇にも下落にも関わったわけですが、今年もこのような減産が行われる可能性が高まっています。

すでにイラン石油制裁が猶予期限を迎えたため、イラン制裁による供給減少を補う、という増産をする口実が出来上がっています。

あとは、減産延長決定直前の減産順守率が高ければ高いほど、7月以降、増産できる量が増えることになります。

減産順守率は今度の日曜日(5月19日)の減産監視委員会で、3月と4月分が公表されるとみられます。

100%を大きく超えてくれば、それだけ増産ができる量が大きくなるため、“理想的な減産”を実施する動機が強まるとみられます。

図:2018年6月のOPEC総で決定した“減産順守率100%まで引き下げ”について

出所:筆者作成

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