サウジ、駆け込み増産の準備完了!?

原油(WTI先物)反落。米中貿易交渉の行方が不透明なことなどで。61.46ドル/バレル近辺で推移。

金反発。ドルインデックスの反落などで。1284.75ドル/トロイオンス近辺で推移。

上海ゴム(上海期貨交易所)反落。9月限は11785元/トン近辺で推移。

上海原油(上海国際能源取引中心)反発。6月限は481.7元/バレル近辺で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで423.6ドル(前日6.2ドル拡大)、円建てで1489円(前日比15円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。

東京市場は以下のとおり。(5月9日16時30分頃 先限)
4522円/g 白金 3033円/g 原油 44470円/kl
ゴム 184.8円/kg とうもろこし 22950円/t(4番限)

●東京原油 1時間足 (単位:円/キロリットル)

出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードCX」より

●本日のグラフ「サウジ、駆け込み増産の準備完了!?」

前回「OPEC11カ国はもうこれ以上、生産量を削減できない!?」として、OPEC11カ国の原油生産量について書きました。

今回は、そのリーダー格であるサウジの原油生産量に注目します。

今週、米エネルギー省(EIA)が公表した短期見通しによれば、サウジの原油生産量は2017年1月の協調減産開始以降、日量1000万バレルを大きく下回ったことがありません。

これは前回書いた通り、生産量が一定水準以下になると、組織(この場合はサウジ)が立ち行かなくなるリスクが生じるため、ある一定以上の生産量を維持することが必要であると考えられます。サウジにとっての一定以上が日量1000万バレルであるとみられます。

また、2016年と2018年には、年後半にかけて生産量が大きく増加しました。筆者はこれを、翌年からの減産開始に向けた“駆け込み増産”と呼んでいます。

2018年後半は減産期間中であったため、米国のイラン核合意破棄をきっかけとしたイランの生産減少を口実にすることで、同年6月の総会で増産することを決定しました。

今年も、昨年と同じ事が起きようとしていると筆者は考えています。

サウジの現在の原油生産量は国の運営が脅かされるほど低水準にあり、すぐにでも増産が必要な状況になっているとみられること、今月初旬に猶予期限が到来して本格的なイランへの石油制裁が始まり、増産をする口実ができたこと、昨年同様、6月に総会が予定されており増産を正式に決定できるタイミングにあることがその理由です。

減産順守率ができるだけ高い方が、増産できる量が多くなるため、5月19日(日)の減産監視委員会で公表されるとみられる3月と4月の減産順守率にも注目が集まります。

昨年6月から10月初旬までと同様、減産を続けているという体を崩さず原油価格を引き上げながら、増産をする、という産油国にとって都合のよい状況を作り出す準備が進んでいるとみられます。

図:サウジの原油生産量  単位:百万バレル/日量

出所:米エネルギー省(EIA)のデータより筆者推計

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