上値重い原油市況は消費に支えられ再び値上がりする

 東京原油市場の先物相場は4月第2週目に入ってから4万6000円台~7000円台での狭い値幅での横ばいに入っている。これは言うに及ばず国際原油価格の上昇が鈍ってきたことが原因である。

 国際指標のNY原油は4月9日の直近高値64.79ドルを天井として軟調となっており、再び60ドルの心理的抵抗を目指して下落する流れに入っている。

 足元のNY原油が下げに転じた理由を説明することは簡単だ。市場のファンドの買いが膨らみ、買いから売りを差し引いたネットの買いが4月9日時点で51万6662枚に達し、2月の直近最低だった27万枚強からほぼ倍化したことでファンドの利食い(買い玉の手仕舞い売り)が入りやすい状況となったためだ。さらにその背景にはNY原油が9日に一時63ドル台まで上昇した際、日足ベースのRSI(相対力指数)が75ポイントまで上げたことで警戒水準と目される70ポイントを超えたことがある。

 弱気な材料も出ている。タス通信が13日に伝えたところによると、ロシアとOPECはシェア争いで米国に対抗するため原油増産を決定する可能性があるという。これはロシアのシルアノフ財務相が言及した内容で、6月までに約束されているOPECプラスによる協調減産を停止するにとどまらず、逆に増産する意向だという。さらに仮に減産から増産へと方針が転換した場合、原油価格は40ドルまで下落する可能性があると、先のロシア財務相は警告している。

 足元の原油市場は以上のような状況となっており、上げ過ぎの反動から相場が上値コレクションのタイミングに入っていると同時に、材料的にも軽視できない押し下げ要因が台頭している。
 

 

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