海外原油の上昇基調に変化の兆し!?

 4月に入ってWTI・ブレントとも上昇基調をより鮮明にしてきたが、イラン産原油の適用除外の廃止がほぼ確定的なこと、ベネズエラやサウジの一段の減産観測を材料に、原油市場にファンド資金が一段とシフトしているためである。第2四半期に入ってファンド資金が動き易いことも上昇に弾みをつけたと考えられる。

 さらに、NYガソリンが需要拡大期待から急伸している。ガソリンの需要はなお低迷しているが、ガソリン買い・ヒーティングオイル売りのスプレッドが活発化していることがガソリン急伸の主因といえる。

 しかしながら、弱気な材料も多くなっているのも確かである。ロシアからは減産の延長に否定的な見解が相次いで示された。また、米EIAの月報で、米国原油の増産が上方修正され、その一方、OPEC月報では、世界の石油需要の伸びの鈍化が指摘された。米EIAの在庫統計での原油在庫は急増を続けるなど、原油市場を取り巻く環境は価格上昇によって悪化しつつある。

 OPEC関係筋から原油が85ドルになれば、減産を見直すべきとの指摘も挙がっていたが、これは非現実的。そこまで価格が上昇する前に、減産を見直す産油国が多くなるのは確実で、米国の増産を利する状況を多くの産油国は否定的でもある。


WTI原油期近5月限日足と20日移動平均線

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