強気感増す原油市場

 NY原油(5月限)は、対等数値の時間帯に200日移動平均線を上抜いてきた。2018年12月安値を起点とした左右相似形も継続している。既存のレポートや、講演会、TVなどでお話した通り、季節的な動きもあいまって堅調推移が続いている。

 米中貿易協議に期待が高まる中、中国の3月の製造業購買担当者景気指数(PMI)が民間、政府調査とも景気判断の分かれ目である50を上回り、米サプライマネジメント協会(ISM)が1日発表した3月の米製造業景況感指数も市場予想以上に伸びた事が、200日移動平均線突破のきっかけとなった。

 中国政府は8日、追加の景気刺激策を実施する可能性を示唆した。供給リスクの半面、需要は堅調が続くとの見方が原油買いを促した。

 また、サウジアラビアを中心に3月の石油輸出国機構(OPEC)加盟国の生産量が減ったことも一因。1月から始まった生産国による協調減産の順守率は高い状態が継続している。ロシア中央銀行が1日付の金融政策リポートで、石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟産油国による協調減産の下半期(7~12月)への延長を排除していないと説明した事も好感された。

 NY原油(5月限)は、20日間高値・50日間高値を更新し、多くのトレンド型指標は、好転(買い)している状態。心理的節目55ドル水準を割り込まない限り、押し目買い基調は継続見通し。

 9日にはイスラエルで総選挙があるが、ネタニエフ首相が、選挙後にユダヤ人入植地の併合を主張した。米国によるゴラン高原の主権認可に続いて、緊張状況が高まっている。

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