不気味な期近限月の反騰!?

 先週の東京ゴムRSS3号は期近から値をハネ上げて順ザヤ幅を縮小した。『1万2,000トンからの東商取(東京商品取引所)ゴム指定倉庫在庫がありながら、なぜに期近がこれほどハネるのか』(市場関係者)の意見も当然だが、考えて見れば、タイRSS3号の4月積オファーが205円というから、確かに期近中心に割安であることは間違いない。

 その割安過ぎた是正相場が先週4日の夜間取引で表面化したといえるが、問題は期近を仕掛けたのが素人筋とは考えにくく、玄人筋と読むのが正解だろう。そこで、4月3日と4日の4月限、5月限、6月限の取組を見ると、4日時点の4月限取組高は860枚で前日比43枚減少、5月限が1,150枚で同232枚増加、6月限は2,883枚で同91枚減少している。

 4月限の取組減少は売方の買い戻しと乗り換えによって上昇したと理解出来るが、5月限の取組が232枚増えているところに、『何かあり』と見るが、これは考え過ぎなのだろうか。取引所の監視が厳しく、強気中国筋も目立った動きをしにくいのだろうが、果たして、今後どのような作戦で対処するのか見処だ。一方で、中国筋が手持ちしていると噂されている1,400枚(7,000トン)の現物が、どれほど中国に輸出されるか、更には供用期限のある現物が期先限月中心にどれほどヘッジ売りされるか、あわせて見守る必要がある。

 中国筋が手持ちをヘッジ売りすれば、当然、それは市場への現物還流を意味するもので、相場に圧迫を与えることは避けられないだろう。

 売方タイ筋は指定倉庫在庫確保のため、通常よりも高い倉庫料を支払っているとの声もあり、中国筋の倉庫料コストアップをも考慮すると、そう長く倉庫に入れっぱなしも出来まい。

 ただ、こうしたなかで米中通商協議が順調に進み、トランプ米大統領によると、『あと1ヵ月ほどで決着がつく』というから、最終合意されれば世界的な株高につながることは間違いなく、中国の景気後退懸念が取り除かれ、ゴムにもプラス材料になる可能性もある。

 従って、当面はその期待でゴム相場も戻り基調に移行するかも知れないが、それを一巡織り込めば、再び過剰在庫の重圧で期近中心に下落すると見るのが妥当であろう。
 

 

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