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ベネズエラは“糸が切れた凧”のよう

原油(WTI先物)反落。米原油在庫・原油生産量が増加したことなどで。62.23ドル/バレル近辺で推移。

金反落。ドルインデックスの反発などで。1295.75ドル/トロイオンス近辺で推移。

上海ゴム(上海期貨交易所)反発。9月限は11795元/トン近辺で推移。

上海原油(上海国際能源取引中心)反落。5月限は469.0元/バレル近辺で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで408.1ドル(前日13.1ドル縮小)、円建てで1460円(前日比27円縮小)。価格の関係はともにプラチナ<金。

東京市場は以下のとおり。(4月4日18時20分頃 先限)
4618円/g 白金 3158円/g 原油 45960円/kl
ゴム 187.3円/kg とうもろこし 24130円/t

●東京原油 1時間足 (単位:円/キロリットル)

出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードCX」より

●本日のグラフ「ベネズエラは“糸が切れた凧”のよう」

4月1日に海外大手メディアが公表したOPECの原油生産量のデータから、ベネズエラについて書きます。

南米大陸北部に位置するベネズエラは、石油と関わりが深い国です。その概要は以下のとおりです。

・OPEC創立時(1960年)のメンバー。他にはサウジ、イラン、イラク、クウェート。
・石油埋蔵量3000億バレル(2017年)は、2位のサウジよりも多く、世界一。
・2003年1月にストライキで生産量が一時的に急減(8割減)したことがある。
・稼働リグ数が減少中。
・減産免除国の一つ。生産が減少しても順守率向上に寄与しない。
・原油生産量は1999年以降、長期減少傾向。

以下は、上述の海外大手メディアが4月1日に公表した、ベネズエラ、そして同じ減産免除国のリビアとイランの原油生産量です。

リビアは政情不安から回復し、やや生産量が増加、イランは2018年11月5日から180日間、米国による制裁の一部免除の期間にあり、原油生産が増加するとみられたものの、やや減少中。5月上旬に制裁再開となる見込みです。

そしてベネズエラですが、長期減少傾向が続いており、ついに日量100万バレルを下回りました。OPEC内生産順位は10位、生産シェアは3%程度まで低下しています。

凧の糸が切れたように、生産量の制御ができなくなっており、生産量が減少するのをただ見守る状態になっています。

石油施設が老朽化していること、埋蔵量の多くが超重質油をと言われ、生産・精製に時間とコストがかかり、商業化が難しいこと、政情不安のため、資金や労働力の確保がままならないこと、さらに、米国の制裁により石油の輸出先を確保しにくいとみられることもあり、原油生産量を増やすことができない、状況にあるといえます。

このまま生産減少が進めば、OPECの加盟国であることすら難しくなるとみられます。

引き続き、ベネズエラの生産動向に注目していきたいと思います。

図:ベネズエラの原油生産量 単位:百万バレル/日量

出所:海外大手メディアのデータより筆者作成

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