『順ザヤに買いなし』の相場へ

 東京ゴムRSS3号は全般に頭重い商状を余儀なくされている。特に期先3本の足取りが重く、先限は次第に190円がカサになりそうだ。それに対して3、4月限の期近2本が反発へと転じたのは、25日(月)に当限納会を控えて売方の買戻しが入り反発するなど、期近と期先の動きがチグハグとなる、めずらしい展開となった週でもあった。

 さて、今後の見通しだが、FOMC(米連邦公開市場委員会)の年内利上げ見送り、ドル安、原油価格の先高見通しなど国際商品にとっては支援材料が目立つ。これで、4月中に米中通商交渉に決着がつけば、それこそ、米中両国の株高が日本を始め世界に波及することも考えられ、強気にとっては歓迎材料だ。

 もちろん、米中通商交渉が決着すればゴムにもプラスに働くが、しかし、知的財産権問題などが足カセとなって決着には時間がかかるとの見方もある。

 また、FOMCの利上げ見送りは米国はもとより、世界の景気にカゲリが見えるからであり、それを表すように、ニューヨークダウはなかなか新高値を取ることが出来ないでいる点が気懸りだ。

 こうしたなかで、果たして、ゴム相場がどのような展開を見せるのかだが、東京商品取引所が発表した3月10日現在のゴム指定倉庫在庫は1万0,872トンと、前旬比1,395トンも増加して1万トンの大台を突破した。

 とにかく、2月下旬から3月上旬の4旬の入庫量が何と5,000トンを上回っており、タイ輸出業者がいかにタイ産地から現物を運んできたか見てとれる。4月に向けても引き続き入庫が活発化するというから、昨年4月20日の1万3,792トンを上回って、1万5,000トンに達する恐れもある。

 『すでに指定倉庫に入庫したもの、これから入庫するものも含めれば1万3,000~1万5,000トンに達するだろう』(市場関係者)との声もあることから、在庫増勢が続くものと思われる。

 これに対して、『中国筋が1、2月限納会で現受けした数量は6,000トン』(同)との噂もあり、今後、中国向けの逆輸出が活発化しないと、在庫増勢にブレーキをかけるのも難しくなる。とすると、3月限納会後も期近は在庫圧迫を受け続ける恐れが強く、『最終的に当限と先限の順ザヤ幅は20円前後に拡大するのではないか』(同)となれば、『順ザヤに買いなし』の相場を強いられるということになりそうだ。
 

 

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