いずれは無理したトガメが表面化

 東京ゴムRSS3号は先週末に一段安に転じ、先限は192円まで売られて、3月4日の209円50銭から17円50銭下落、当限(3月限)も同日の198円60銭から22円40銭も下落した。当限と先限の順ザヤ幅が17円がらみに拡大したのは、明らかに期近の下げが大きかったからで、その背景には在庫増だけではなく、期近に対する取引所の指導、監視強化が続いているからだろう。

 こうしたなかで、当面のポイントは25日(月)の当限(3月限)納会がどうなるかだが、その取組は14日現在で349枚まで減少して、2月限納会受け渡しの399枚を50枚下回っている。

 一方で渡物はそれを上回ると推察され、無茶な納会値が出現することは考えにくい。

 また、もう一つ見逃せないのが、1月当時と現在とではサヤ関係が全く逆になっている点だ。1月の納会時点における当限と先限の逆ザヤ幅は17円ほどに達していたが、現在(3月15日)では、それとは正反対に17円がらみの順ザヤへと大きく変化している。

 昔から、『逆ザヤに売りなし』といわれているが、目下は、『順ザヤに買いなし』といえるわけで大順ザヤを買いにくい。つまり、先限の8月限を買っても、6ヵ月後には17円のサヤ滑りで損が発生する計算になり、リスクが大きいというわけだ。先限が先行きの供給不足を背景に買われて大順ザヤになるならば、それは先高期待の表れで容認出来るが、今回の大順ザヤは、①強気中国筋の現受けした荷が最終的にどう処分されるのか(中国に輸出されるのか、それとも東京市場に還流されるのか)、②東京商品取引所のゴム指定倉庫在庫が2月末で9,500トン弱に増加、今後も増加する恐れがある。③3ヵ国(タイ、インドネシア、マレーシア)の輸出削減が4ヵ月で24万トンに過ぎず、月間6万トンの削減では効果がない…などによる不安と失望によるものだ。

 今後、強気筋が時にして巻き返すことも十分に考えられ、反発する場面も予想されるが、恐らく、先限で3月4日の209円40銭を上回ることは無理であろう。4月に向けてタイからの現物の入着が活発化すれば、東商取のゴム指定倉庫在庫も増えるはずで、期近の重荷になること必至だ。

 結論は、強気筋が無理したトガメがいずれは表面化することになると見る。
 

 

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