Barrick社のNewmont社買収提案~その後

 先週このレポートで、Randgold社を買収したカナダのBarrick Gold社が、Goldcorp社を買収しようとしている米国のNewmont社に対して買収提案をしていることをレポートしたが、その後、Newmont社は買収提案を拒否する代わりにネバダ州におけるJ/VをBarrick Gold社に逆提案していた。

 Barrick Gold社はJ/Vを拒否してあくまで買収することを目指していたが、Barrick Gold社の最大の株主Van EckInternational Investers Gold Fund(同ファンドはNewmonの第3位の株主でもある)が、「買収よりもJ/Vの方が魅力的だ」と意見を述べたと報道されていた。

 その結果3月11日Barrick Gold社はネバダ州におけるJ/Vの61.5%を保有することを条件に協議は成立した。昨年Barrick Gold社とNewmont社はネバダでのJ/Vを検討したことあるが、50対50の対等のJ/Vであったため、合意に至らなかった。

 今回はBarrick Goldは66%以上を主張し、結局61.5%で折り合った。J/Vは生産現場ではなく主に管理部門の統一を行うという。買収協議が無くなったため、Newmont社はGoldcorp社の買収に専念できることになった。

 ネバダ州の金鉱脈は世界最大規模で、両社がそれぞれに鉱区を持っている(地図を再掲した)。両社がこの地域でJ/Vを組むことで、今後20年間で約50億ドルのコストセーブが可能という。

 Barrick Goldはここで年間400万オンス(124トン)の金を生産している。この取引の報道後にBarrick Gold社のニューヨーク証券取引所で上場されている株価は+0.9%高の13.05ドルに上昇し、トロント証券取引所では+1.1%高の17.53カナダドルとなった。一方ニューヨーク証券取引所のNewmont社の株価は▲2.3%安の32.92ドルとなった。
 

出典:GFMS
 

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