テクニカルだけで捉えるNY原油相場の行方

 先行きの価格見通しが利きにくくなっている原油マーケットだが、NY原油に関しては基本的な流れが上向きを維持している公算が強い。この見方は、需給や変動要因を度外視して純粋にテクニカルな見地から判断されるもので、どの程度まで価格が上昇するのか、あるいは上昇の速度がどの程度になるのかを見極めることは難しいものの、相場トレンドは右肩上がりになっていると判断できる。

 その根拠は単純で、3月1日時点でNY原油の中心限月は一時57.88ドルまで上昇したが、この高値によって2月22日の直近高値57.81ドルをわずかばかり抜いたため、強いトレンドが維持されていることが示唆されたためである。

 それだけではなく、昨年12月の安値42.36ドルを底(ヘッド)として、昨年11月の安値と今年2月の50ドル付近の二つの安値(ショルダー)とした逆三尊が形成されたこともテクニカル上で原油相場が底入れして上昇波に入っていることを証明している。

 視点を変えて、月足で長期トレンドで俯瞰してもNY原油が上昇トレンドを維持していると判断できる。日足と同様に、月足でも2016年2月の安値を底(ヘッド)として、2015年3月の安値と2017年6月の二つの安値(ショルダー)により逆三尊を形成したことは、基本トレンドが陽転していることを裏付けている。

 では、これからの相場がどのあたりまで上昇するのだろうか。相場が実際に底入れして上昇トレンドが維持されているのだとすると、足元の57ドルから心理的な節目である60ドル、あるいは次の70ドルという節目が目標ラインとなりそうだが、昨年10月の高値76.9ドルを意識する値位置まで上昇するとの見方もできる。
 

 

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