ANRPCは天然ゴムが供給不足と発表

 東京ゴムRSS3号の引き続き足取りが強い。前回の本欄で軒並み一代の高値を更新していると述べたが、力関係からすると、間違いなく強気ペースにコマが進んでいることが判る。

 強気中国筋は2月限納会でもまとまった現受けを敢行したとの見方が強く、これでは理屈はどうあれ、『“腕力”ではかなわない』といった格好で、相場の反発力も強まる。

 それにタイミングをあわせるように、米中通商交渉が進展、これを好感して上海ゴムが上げ足を早めている。

 これで中心限月の5月限が2月25日の高値1万2,855元を上回ると強気筋の勢いが増しそうだ。

 また、2月22日に終了したタイ、インドネシア、マレーシア3ヵ国による市況対策だが、①生産3ヵ国の天然ゴム国内需要を増やす、②天然ゴムの転作及び新規植え替えを促進する ③一時的に余剰となっている在庫を吸収するため、3ヵ国で天然ゴムの輸出を20~30万トン削減する…などの案が出された。

 このうち、③については2週間以内に詰めの協議を行うことになっており、遅くとも、今週中には輸出削減の数量及び、いつから実施するかなどが決定されるものと見られる。

 このように見ると、目先的には米中通商交渉進展見通し、天然ゴム生産国の市況対策などのプラス材料が強気を支援、上海ゴムだけではなく、弱気筋の後退が予想される。

 世界最大の天然ゴム生産国であるタイは、すでに2月から季節的な減産期に移行しており、これも、支援材料となりそうだ。

 ただし、相場が上昇するに従って、次第に産地の売り腰が弱ってくることも確かで、上昇相場がいつまでも続くとは思えない。

 それに、天然ゴム生産3ヵ国が20~30万トンの輸出量を削減しても、それは各生産国の在庫として溜まる計算で、いずれは、その在庫を処分しなければならない。

 ところで、天然ゴム生産国連合(ANRPC)は、2018年の世界の天然ゴム生産量を1,396万トン、消費量を1,401万7,000トンで、差し引き5万7,000トンの供給不足と発表しているが、今後、発表される国際ゴム研究会のデータを良く見る必要がありそうだ。
 

 

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