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ロシアからの金の輸出が止まれば、金の価格に影響があるかもしれない

 ロシア財務省は、昨年ロシアは前年比+2%増の314.42トンの金を生産した。金鉱山からの生産量は264.41トン、他の金属の副産物として生産されたものが15.44トン、金のリサイクルによるものが34.57トンである。しかし、それらの中でロシアで精製され輸出された金はわずか17トンでしかない。

 Russian State Assay Chamberのデータで比較すると、この輸出量は2017年のロシアからの金輸出量から▲70%減である。ロシア国内における産金量の87%に相当する274トンはロシア中央銀行によって購入された。これは過去最大の購入量である。

 ロシアは2010年代以来毎年40~50トンの金を海外から購入してきた。しかし、ロシアに対して西側諸国により経済制裁が課されて以来、ロシアは年間100トンの金を購入している。

 2018年4月、新たな経済制裁が行われ、雑誌Forbesに載るようなロシアの大金持ちは国際的に孤立し、また米国はロシアに対する投資を禁止し、ロシア政府の債務危機がささやかれるようになった。ロシア中央銀行の第一副議長Dmitry Tulinは昨年8月、金は法律的にも政治的にもリスクはなく、100%安全な資産であると説明している。ロシア政府が保有する外貨準備の3分の1は外国通貨や外国債券であり一部は海外に保管されているが、通貨と違って金は捕捉されにくい。

 World Gold Councilによれば、金鉱山から産出される金の8%はロシアが保有し、リサイクルも含めた金の供給量全体の7%がロシアに向かっているという。Loco-InvestのKirill Tremasov取締役は、ロシアの中央銀行は、金融政策の一環としてロシアの金鉱山が産出する金を購入している。言い換えれば、金塊がルーブルを印刷している。これは、何の紐付きのない純粋な形での価値の出現であるという。

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