無理をすれば道理引っ込む!?

 東京ゴムRSS3号が驚きの急騰劇を演じた。先週21日には先物(7月限)で199円60銭まで上昇し、200円大台にわずか40銭に迫る勢いを示した。

 果たして、これほどの急騰を演出した材料は何か。一つは上海ゴムの急騰であり、その背景にはタイ、インドネシア、マレーシア3ヵ国が先週21~22日に輸出削減策で会議を開いたと伝えられたこと、もう一つは米中通商交渉の進展が伝えられ、中国の景気後退懸念が薄らいだこと…などが挙げられる。

 また、タイを中心に2月以降は天然ゴムの季節的な減産期を迎えて、2月から5月は生産量が消費量を下回って、需給改善の時期にあることもプラスに働いたものと見られる。

 更に、注目されていた2月限納会で、いわゆる、強気の中国筋が現受けして戦線を延長するような展開が予想されていることも影響しているといえようか。

 ただ、タイ、インドネシア、マレーシア3ヵ国の市況対策(輸出削減策)が決定したとしても、輸出削減分はそれぞれ生産国の在庫として積上がるもので、先行き、その在庫処理問題が発生する。また、シンガポールRSS3号期近を見ても先週21日には168セントまで上昇、昨年11月27日の安値128.50セントから見ると40セントほど水準が上がっている。

 170セント弱の天然ゴム相場であれば、さほど割安には思えない。もともと、市況対策にタイは反対しており、果たして、どうなるかその市況対策に注目したいところだ。

 もう一つ懸念されるのは、東京市場で強気中国筋が納会で現受けを敢行していると見られるが、その現物がどう処理されるかだ。

 いずれは、中国向けに輸出されるのかも知れないが、場合によっては、その一部が国内に還流される恐れもないとはいえない。

 3月に向けてタイからまとまった現物の入着が待ち構えており、東商取のゴム指定倉庫在庫は増勢をたどること必至。

 高値を出せば、タイから現物を呼ぶことは間違いないだけに、中国筋が幾ら現物を受けても、それによる値上がりには限界がある。無理をすれば道理が引っ込む…で、在庫増によっていずれは沈む運命にある相場と見る。
 

 

ヤフーブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク ツィートする シェアする  ライブドアブックマーク ディスカス

キーワード

 

連記事

 
 
 

新記事